バイオベンチャーに関わる人
来週の京都での国際学会の開会式には、皇太子様がご臨席されるようで、行くつもりはなかったけど、ちょっとのぞいてみようかな。でもセキュリティーチェック厳しそうです。
今日は、午後に、前のバイオベンチャーでお世話になった経営コンサルタントのKさんと、ベンチャーキャピタリストのSさんがわざわざ東京から来ていただき、久しぶりにいろいろとお話しました。自分がドクターをとってアカデミックの世界で働きはじめたときには、まさか自分がバイオベンチャーに入り、このような職業のかたがたとお仕事をするとは夢にも思わなかったです。しかし、アカデミックから製薬企業に入り、その後スピンオフベンチャーを立ち上げる際には、このような方々の助けがあったからやれたのだと思っております。そういう意味では、いろいろな関わりができて良かったと思っているわけです。アカデミックにいただけでは、経験できないことも数多くできたし、今後もこの経験は生きるでしょう。
今日の話の中で(あまり詳しくは言えませんが)、やはり日本においてはバイオベンチャーは現状ではなかなか厳しく、特に今後大学発ベンチャーで吸収合併や清算されるところも数多く出てくるということです。やはり研究とビジネスは違うので、そのあたり普通の大学の先生は理解できないのでしょう。バイオベンチャーといえども、会社は基本的には、売り上げを出して、従業員のお給料が払えなければならないわけです。その基本的なことを分かっていない大学の先生が多いようです。
それにしてもKさんにしろSさんにしろすごいアクティビティです。昨年も一緒にSPring-8行って案内させていただいたし、その前は、サンフランシスコのBio2004にも行き、むこうで少し遊んだ思い出もあります。二人とも凄く前向きです。KさんはITが専門ですが、今はすごくバイオも勉強されています。会社もたくさん立ち上げています。Sさんはまだ若いですが、大学発ベンチャーの立ち上げに数多く関わっています。彼女もほんとよく勉強しています。その辺の理系の人よりバイオ詳しいです。逆に詳しくなければ投資できないのですが。この5年あっという間に過ぎていってしまったほど忙しいそうです。
今日は、私もいろいろと勉強させていただきました。秋にも紅葉見に来ると言っていたので楽しみにしております。
夜は、これまたバイオベンチャーに関わるMさんと食事しました。以前も来ていただいて申し訳なかったのですが、大学の近くのイタ飯屋で、久しぶりにうまいもの食いました。まさに、今バイオベンチャーで役員をしており、日々、格闘されているということで話に説得力があります。私自身も、3月までは同じような立場だったので、気持ちが通じます。
数年してベンチャーで成功したら、是非Mさんにはアカデミックに来て貰いたいと思っています(以前はMさんも大学で教員をしていたので)。
日本も、もっと産業界と大学の人事がダイナミックになればいいのですが。私なんかは、バイオベンチャーの社員から大学に戻った初めてのケースかも。もっとそういう人が出てきてもいいのですが。
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