BioJapan2006に参加
今日は大阪で開催されているBioJapan2006に行ってきました。バイオベンチャーにいたときは、このようなビジネス関連の催し物にはよく参加していたのですが、大学に来てからは初めて覗きました。さすがにビジネス関連のセミナーが多く、その中で午前中は産学官連携のセミナーを聞きました。演者の一人でバイオベンチャーをやっている人がいたのですが、どこかで見たことがあると思ったら、以前住んでいたマンションにいた人でした。その方は、NC大の医学部の先生をやっていたのですが、それを辞めて沼津のほうにベンチャーを作って引っ越してがんばっていたということでした。
現在、アメリカのほうで開発中の薬がPhase1だそうです、アメリカと日本のバイオベンチャーにおけるサイエンスアドバイザリーボード(SAB)の違いについて議論していて、特に日本ではSABになっている先生は名前貸しのようなところがあるが、アメリカではSABになっている先生はとても熱心にやるということで、そのおかげで現在までうまくいっているとのこと。なんとかがんばってほしいです。お昼はバイオファイナンスギルドという日経BPの宮田さんがオーガナイズしているセミナーを聞きバイオベンチャーに対する現在の投資家などの評価や今後の展望についてのパネルディスカッションを聞きました。なかなかこの1,2年は厳しいようですが、あと数年すれば良くなるだろうという見通しを言っていましたがどうなるでしょうか。日本では投資家のほうがもう少し辛抱強くベンチャーを育てるつもりでがんばってもらわないとだめでしょう。午後からは、生物資源とバイオベンチャーということで、あるベンチャーがマレーシアのジャングルの中の生物資源から化合物のリードを探しているとの話。その会社にはマレーシアの密林地帯をタフに縦走できる現地の社員がおり、彼のおかげで誰の手もつけられていないシャングルの資源を確保できるらしいです。結果も出ていて新しいリード化合物も見つかっているとのこと。結構面白かったです。会場では知っている人にも多く会い立ち話もたくさんしました。大学の時の後輩が、この間までベンチャーキャピタルにいたと思ったら、名古屋のあるベンチャーの社長になっておりました。かなりびっくりしました。がんばって成功して欲しいです。
BioJapan2006が終わって、名古屋に帰るのですが、その途中で新大阪で、友人のU君とN君と飲むや約束があるので、待ち時間にこのブログ書いています。一杯やって最終の新幹線で帰る予定です。
連休中は同窓会などがあり楽しみです。
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コメント
松原先生 おはようございます。
昨日は家の娘がパソコン独占状態で、更新も何も出来ませんでした(^^;)
学界から産業界へ移る方も結構いるんですね。ベンチャーと言えばITばかりが注目されますが、バイオの方も頑張って欲しいです。一時、ITとバイオは二大双璧のように扱われていたと思うのですが、今はITばかりになっていますね。ゲノム解読の頃はもてはやされていたような…。個人専用の薬が開発出切るとか言ってましたよね。遺伝子操作にはモラルとか持ち込まれるから、バイオの方が難しいのでしょうか?
P.S.
相互リンク、ありがとうございました。
投稿: 阿頼王 | 2006年9月16日 (土) 06時38分
阿頼王さん おはようございます。
ITのほうはいまだに調子がいいようです。バイオのほうは、たてば薬にしても開発にお金と時間がかかりますし、遺伝子組換え植物にしても市民の理解がなかなか得られ部分もあり、今後も急激には上に向くことはないかもしれません。でも、バイオは人類の今後に必要な分野だと思うので、我々も努力して盛り上げていきたいです。
投稿: Mamoru Matsubara | 2006年9月16日 (土) 11時44分