日本の伝統を見る
今日は名古屋に帰らず、京都で教職員の親睦会の行事に参加してきました。京都日帰りの旅ということで、お昼は祇園での食事、午後は能を見るということで、めったにいけれないところに行けれるということで覗いて来ました。
お昼は、祇園のお茶屋にはいったわけですが、通常は一見さんお断りの店らしいのですが、さすがにこのご時世なのか、お昼のきっちりとした団体さんに対しては商売するようです。おそらく一人では一生に1回も行けないと思います。よっぽど京都のお金持ちの人に連れていってもらうチャンスがない限り。
それで、今日は入れたわけですが、舞妓さんも3人おり、踊りや、簡単なお遊びを見せていただきました。いわゆる、これって芸者遊びってやつなのでしょうが、まあ、お昼で女性の方も一杯いる雰囲気なので、どちらかというと和気藹々の感じでした。舞妓さんとの話も、どちらかというと、舞妓さんのこととか聞いたりして。知らなかったのですが、舞妓さんの大きな頭、あれは地毛で、芸妓さんになるとかつらをかぶるようです。かんざしのつけかたとか化粧のしかたとかも、入った年数によって違うらしいです。ある意味、相撲部屋のような階級社会なのですね。月に1,2回しか休みがなく、夜もほとんど遊べないそうで、かなり大変なお仕事のようです。踊りのお稽古も毎日あり、芸妓になって恥ずかしくないようきっちりとやらなければならないようです。ある意味、舞妓さんにしても芸妓さんにしても京都の伝統を背負っているわけで、そういう意識も彼女らにあるので偉いと思いました。
午後は、能を見に大江能楽堂というところにいきました。私自身、能を生でみるのは初めてで、思ったよりは退屈せず、最後まで見れました。といっても少し出し物を短縮して1時間くらいだったのでちょうど自分にはよかったです。それにしても大鼓や小鼓にしても思ったより音が大きく、軽快でした。能面の視野というのは、ほんの前だけしか見えず、横は全く見えないとのこと、能楽堂の柱とかを目印にして踊っているとか。いろいろと最初に解説もあったので勉強になりました。やはり日本の伝統はすごいです。
ということで、今日も一日ゆったりとしてしまいました。
最近研究ネタ全然ないのも問題かな。
舞妓さんが踊りをしているところを撮りました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
松原先生 おはようございます。
なかなかいい体験でしたね(^^)
“お茶屋”って、よく聞きますが、そのシステムが良くわかりません。“舞妓さん&芸子さんの待合室”みたいなものなのでしょうか?
日本人でありながら、未だに“能”も“芸者あそび”も行ったことがありません。でも、日本の文化って敷居が高くて、“一見さんお断り”というのが“障壁”になっていますよね。「その人を良く知っていないと、本当のおもてなしが出来ない」とかいう理由を付けたりしていますが、誰だって最初は“一見さん”だろ! って言いたくなるのは自分が中に入れて貰えないから!?
投稿: 阿頼王 | 2006年9月 4日 (月) 07時33分
阿頼王さん
お茶屋さん自体は、お茶を出すだけで、料理は作らないし、舞妓さんや芸子さんもいなくて、料理は料亭から仕出しをしてもらい、芸者は置屋から派遣してもらうシステムのようです。そういう意味でお茶屋さんは、場所を提供するだけで、料理も芸者もアウトソーシングするということのようです。こういうシステムも昔から受け継がれているようで、ややこしいですが、伝統になっているのですね。
阿頼王さんも是非、ご経験してください。こちらがもし、いちげんさんでなくなったら、ご紹介させていただきます!?
投稿: Mamoru Matsubara | 2006年9月 4日 (月) 10時31分
そういえば、先斗町で、昔は「いちげんさんおことわり」が、今ではそうは言ってられなくて一見さんでもOKのところが出てきたという話を聞きました。舞妓さんは踊りはもちろん、茶道等を習ったり厳しいそうですね。一度、薪能を見たことがありますが(忘れましたが、有名な人が来ていました)、良かったです。あと歌舞伎を見に行きたいと思っているのですが。
投稿: 8817 | 2006年9月 4日 (月) 14時19分
薪能もいつか見たいと思っています。
名古屋城の横に薪能をやるところがあります。歌舞伎も見たことが無いので、一回は行って見たいです。日本の伝統文化って一杯ありますよね
投稿: Mamoru Matsubara | 2006年9月 4日 (月) 15時35分
松原先生へ
>こちらがもし、いちげんさんでなくなったら、ご紹介させていただきます!?
ホ、本当ですか!? その節は宜しくお願いします。
でも下世話な話ですが、結構“お金”かかるんでしょうね~。
う~ん。その時に備えてコツコツ貯金しなくては(^^)
投稿: 阿頼王 | 2006年9月 4日 (月) 18時43分
阿頼王さん
聞くところによると、何やかんやで一人5-6万円は覚悟しなくてはならないとか。
それだけのお金あったら、家族のためになんかしなさいと、嫁に言われそうですよね。
投稿: Mamoru Matsubara | 2006年9月 4日 (月) 20時17分