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2006年9月22日 (金)

阪大教授の論文捏造、もう1本

昨日までの実験データーをまとめ関係の人に送りました。いいデータがとれたということで共同研究者の人からは感謝のメールが。やはり結果が出るとうれしいです。私の今回の実験データーは、捏造しようと思ってもできるような実験ではありません。質量分析装置から分子の質量が正確に出て、それによってタンパク質の配列やリン酸化がどの位置に入っているかはすぐに分かります。改変しようと思ってもできないのです。事実は一つです。
一方、読売新聞のニュースで
「阪大教授の論文、不正さらに1本」
というのがありました。
昨日の読売新聞の
「阪大論文問題、教授が単独捏造」
で、この間、悲しくも助手の方が自殺した研究室の教授が自ら論文を捏造し、更にもう一本JBCに出した論文においても自分で捏造して勝手に出したということらしいです。
自分は研究室の中で一番上だから、権力があるからといって、共著者の許可も無く勝手に出していいのでしょうか。ましては捏造という形で。捏造しなくても、共著者の許可無く勝手に出してはいけないと投稿規程に書いてあるはずですし、そんなことは論文書く人の基本なのではないでしょうか。こういう教授はおそらくこの人ひとりではないかとも思いますが、この教授の人は、2.3年前、神戸で行われた日本分子生物学会の会頭をやられた偉い先生ですので、そのような権力がそういうことをさせるのでしょうか。染色体DNA複製の分野の権威ということですが、そのような権威の先生がサイエンスをねじ曲げてしまったらどうなるのでしょうか。今までもそのようなことをされていたのなら、染色体DNA複製のストーリーの一部は間違っているということなのでしょうか。サイエンスは分からないことを実験で証明してストーリを作っていくのに、そこに捏造があったらどうなってしまうのか?その教授はなんとも思っていなかったのでしょうか。本当に怒りがこみ上げてきます。この教授の方は来年3月に退職し、またどこかの研究所に行くという話しもでているそうですが、少なくとも阪大のほうは、この教授を永久に研究させないようにしなければいけないと思います。もし、このまま、この教授が再び研究費を取って平気で研究をするようなことがあっては本当に権威で塗り固められた組織ということになってしまいます。
自死された助手の方もこのような教授の下でやっていたのだと思うと、ほんと何だったのかと思いたくなるでしょう。辛かったと思います。この教授は、いわば人一人を殺したようなものではないかと思います。
関係者にはきっちりと説明責任を果たして欲しいと思います。

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コメント

松原先生 おはようございます。

一所懸命頑張っているまじめな研究者もいれば、研究費だけ取って適当に論文を捏造する研究者もいる。
まじめに頑張っている研究者たちから言わせれば本当に“許せない”ことでしょうね。

どの世界にもそういう一部の“不貞な輩”がいます。でも本当に許せないのは、そういう輩が“優遇されたポジション”にいて“評価されている”ことですよね。だから、「日本人は本当に評価できる人間(システム)が無い」と思うのです。そして、さらに許されないのは、そうした“輩”が“事件後”も結構“ダラダラ”と同じような立場で居続けることですよね。やっぱりけじめを付けて、厳罰に処して、永久に“その世界”から立ち去って欲しいです。

投稿: 阿頼王 | 2006年9月23日 (土) 05時54分

阿頼王さん おはようございます。

大学に限らず評価するほうも結局は権力のある人たちでやっているので(外部の人を入れているといってもその人たちも権威のある人たちです)、結局は甘い処罰になります。今回のケースでも、阪大の教授たちでつくっている研究委員たちがどこまで本気でやれるのかだと思います。本当に日本のこういうところは変えていってもらいたいです。

投稿: Mamoru Matsubara | 2006年9月23日 (土) 11時15分

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