本当に強い大学
娘も嫁さんも昨日の学童保育のスポーツ交流会で疲れていたので、今日は家でゆっくりと過ごしていました。こちらも2週間分の新聞を読んだり、雑誌を読んだりしておりました。新聞では、やはり中日ドラゴンズの優勝があったので地元の中日新聞ではかなり多くの記事がありました。今日のテレビ番組でも地元のドラゴンズ番組では優勝スペシャル番組で、優勝の日の裏側などがやっておりファンとしては盛り上がりました。
雑誌では、東洋経済の10/14の特大号で「本当に強い大学」を読んでいました。四季報を出している東洋経済だけあってその大学版のような内容でした。財務力、教育力、就職力などを総合して評価してトップ100をランクキングしておりました。1位は東京大学、2位は大阪大学、3位は慶応義塾大学で、ついで、豊田工業大学、創価大学、北海道大学、京都大学、東北大学、早稲田大学、北里大学というように続いていました。さすがにうちの大学はトップ100に入っておりませんでしたが、このような格付けが今後どれだけ意味をもつのかは知りませんが、最近このようなものが多いです。朝日新聞も毎年「大学ランキング」という本を出していて、様々な視点から順位をつけています。国立大学も法人化され、私立大学も経営が厳しい中、ある意味企業のような評価がされていくわけですので、大学も大変です。東大は格付けでトヨタや武田薬品と同じ、トリプルA評価らしいですので、そういう勝ち組大学はいいですが、今後地方の国立大学や独自性のない私立大学は相当厳しくなり、企業のような倒産や経営統合をしてかなければやっていけないところも出てきそうです。
この特集で、ノーベル物理学賞をとった小柴先生が、「世界人類の知的財産を増やす。それが基礎科学なんだよ」と、昨今の国立大学の法人化で産学連携とか、お金になる研究がもてはやされているという方向性に意見しておりました。総合科学技術会議から技術という言葉を外して、損得にかかわらない基礎科学のことだけを本気で考えてもらいたいともいっておりました。ごもっともという感じで読んでしました。
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コメント
松原先生 おはようございます。
本当にどこもかしこも“民営化”流行ですね。大学ランキングは時々雑誌とかでやっているのを見かけます。でもわたしがよく見るのは“偏差値”でのランキングですね。さすが(?)東洋経済。ランキングは“財務力、教育力、就職力などの総合評価”ですか。でも結局はどれだけ“一流企業(&役所)”に就職しているかということでしょうね。東大の“財務力”ったって、国の補助金の半分をかっさらって行くんだから、高くて当たり前ですよね。小柴先生の発言は理想論から言えば“さすが小柴先生”ってところです。でも日本では一体何人の学生&研究者がそんな風にやってるか心もとないですね。日本は大起業(組織)が胡坐をかいていて、中小起業(組織)が独自技術を持って頑張って日本経済を支えていると思います。日本でもグーグルみたいな世界企業になるようなベンチャー組織が出てこないかなーと思います。そんな新しい発想を持った組織が、胡坐をかいた大企業を横目で見ながら驚異的な速度で成長していったら面白い社会になると思います。
投稿: 阿頼王 | 2006年10月16日 (月) 07時18分
阿頼王さん おはようございます。
おっしゃるとおり、日本では大企業のもとで中小企業がどれだけがんばっているかを皆さん理解してほしいですよね。景気がよくなっているというのは、大企業の感覚でいっているのであって、中小企業の人は、大企業からの要求がきつくて大変なところ数多くあります。確かに世界に通じる日本のベンチャーがたくさん出てこれば変わってくるかもしれません。
投稿: Mamoru Matsubara | 2006年10月16日 (月) 10時07分