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2006年10月 7日 (土)

サイエンスZEROはタンパク質の話

 朝から不安定な天気で、風も強く、雨も激しく降ったりやんだりでした。洗濯したものを外に干さなくて正解でした。大学に行きましたが、さすがに今日は人口密度が低かったです。科研費の書類書きや実験室の自分の荷物の整理整頓などもしていました。
 夜は、久しぶりにNHKのサイエンスZEROを見ました。名古屋に帰るときは、娘とのチャネルの主導権に負けていつも見れないので、今日はじっくりと見れました。テーマもタンパク質の構造解析の話で自分の専門の話だったので、ほんとグッドタイミングでした。理研、東大の横山先生が出て、タンパク質の形のお話や、医薬への応用、人工タンパク質の話など盛りだくさんでした。昔、私がいたSPring-8ももちろん出ていましたし、ビームラインの責任者のYさんもばっちり写っていました。話の内容自体は、一般の人にも分かるように、うまく例をいれながら難しくならないように説明されていました。学生さんとかに説明するときの参考になります。やはりテレビ局は画像作りがうまいので見栄えがよくなるんですよね。話自体は単純な話なのですが。
タンパク質というと一般の人は栄養素の一つという感覚しかないと思います。「タンパク質って筋肉を作るだけじゃないんだ! 頭を使うにも何するにも必要なものなんだね」と眞鍋かをりが番組のWebにある今日のひとりごとで言っていたのは印象的でした。
 今日のサイエンスZEROの中で当然タンパク3000のお話も出ていました。平成14年から5年間で3000個のタンパク質の構造を解析しようというものです。今年が最終年ということで、この3000個というのはクリアできると横山先生はおっしゃっていました。でも当初は、この3000の意味って本当に新しいタンパク質の形(fold)を解くのではなかったかと思います。しかし今では、新しくない構造、同じような形のタンパク質でも数に入れられてしまっています。例えば、あるタンパク質があって、そのタンパク質の中のアミノ酸を変化させた構造(ほとんど同じ構造になる)でもいいし、既に解かれているタンパク質に化合物を結合させた構造でも数になっています。私自身、タンパク3000のプロジェクトに入っていないんですが、私の解いた構造も1個入っています。なんかおかしな感じです。基本的には文部科学省のプロジェクトは数値達成さえすれば成功らしいので、今年3000個になって、このプロジェクトはすばらしかったということで終わりになるのでしょう。
ただ、私自身、理研播磨でタンパク3000の仕事をしている友人たちの姿を見ているので、それはもう大変な思いでお仕事されています。ですので、気持ち的には、その人たちは、ほんとよくやっていると言いたいです。こういう人たちは、このような大きなプロジェクトではなかなか陽の目をみないのは残念です。また、このプロジェクトで理研ではかなりのポスドクやプレドクなどを採用しています。このような人たちがこのプロジェクトが終わった後の行き先はあるかどうかも気になります。
明日は、大学で入試対策説明会があるのでお手伝いしに行きます。どれくらい高校生が来てくれるのか楽しみです。

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コメント

松原先生 おはようございます。
先生が“洗濯物”の話をされると、“えっ、大学の先生が洗濯物を干すの!”って感じで、改めて“ああ、単身赴任生活なんだ”と思いました。

>基本的には文部科学省のプロジェクトは数値達成さえすれば成功らしいので、今年3000個になって、このプロジェクトはすばらしかったということで終わりになるのでしょう。

そうですね。“お役所”は“形式主義”ですから、形さえ整っていればそれで“OK”なんですよ。役人の観点は研究者のそれとは全く違いますからね。ただ、役人の中にも個人的には“これはおかしい”と感じてる人は居ると思いますが、それは役所では“マイノリティー”=“無視されるべき意見”なんですよ。でも結局は“役人”のトップに立つ“政治家”が悪いんでしょうけどね。政治家の考えが“何でも数合わせ”なんだと思います。でも回りまわって、それを選んだのは“国民”なんで、最終的には“国民”の責任になってしまいますね。もっと“国民”が賢くならないといけませんね。それには、“サイエンスZERO”を観るとか(^^)。マスコミの影響は大きいと、だからマスコミの責務も大きいと思います。本当に頑張っている研究者たちに日の目が当たるように、この国全体が変わるべきだと思います。(無理かな?!)

投稿: 阿頼王 | 2006年10月 8日 (日) 07時56分

阿頼王さん おはようございます。

確かに、政治家を選んでいるのは国民である私たちですから、もっと国民がきっちりといろいろなことを評価していかなければならないと思います。特に科学分野に関しては、国もかなりお金を使っているので、昔の公共事業のようなばらまきがされていないかも含めて、チェックしていかなければならないのでしょう。

投稿: Mamoru Matsubara | 2006年10月 8日 (日) 09時08分

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