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2006年12月 8日 (金)

分子生物学会最終日

 今日も朝から夕方まで学会でお勉強してきました。朝は、数年前に理研播磨でお世話になったM先生がオーガナイズされていた構造生物学のシンポジウムを聞いていました。今年亡くなられた江橋先生が発見したトロポニンによる筋肉収縮メカニズムを構造レベルで解析したという話は、ちょうど私が理研にいた時にまさにメインでやっていたTさんが朝から晩まで結晶化やX線解析をしていたのを現場で見ていたので、いろいろと思い出しました。他にはアクチンやキネシン、タイチンなどいずれも細胞骨格や筋肉関連タンパク質で非常に構造解析は難しいとされていたものでしたが、最近の解析技術のおかげで徐々に分子レベルでその機能制御メカニズムが分かってきているようです。
 ランチョンセミナーは島津製作所のプロテオーム関連のお話でした。これは自分の専門領域なので物足りなさもありましたが、田中さんがノーベル賞をとって島津製作所もかなりプロテオームに力を入れており、関連製品も海外のメーカーに負けないくらいいいものが出つつあります。
 午後はポスターを少し見て、その後のシンポジウムは、プロジェクト型研究時代の生命科学の問題というのを聞きました。特にバイオデーターベースを作っている人たちの方が主催してゲノムのデーターベースの現在の問題点などについて議論していました。結構、発現データやアノテーションの間違いがあるということのようです。また、バイオデーターベースを作っている側の評価ももっとしてほしいということも言っておりました。創薬の現状についても話していた人がいて、ほとんどの製薬会社は本当の意味で革新的な薬を作っていないということで、最近私読んだ「ビッグファーマ」という本の中で書いてあったことを的確に言っていたので、思わず頷いていました。結局、ものまねの薬が多いということです。
 ということで、夕方までまじめに聞いていました。
 帰ってきたら嫁さんもどうも胃腸風邪で調子を崩していたので、夕飯は軽いものですませました。週末はゆっくりと休むことにします。

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コメント

松原先生 おはようございます。
最近“胃腸風邪”が流行っているようで、奥様にも十分注意してあげて下さい。
先生の方は体調、少しは戻られましたでしょうか?
前回の4つの誘導因子の操作によるEM細胞様細胞の誘導の解説ありがとうございました。「なぜその4因子が、EM細胞への還元反応に関連しているのかは解りませんが」先生の丁寧な解説で、なんとなく理解できました。
先生のご専門(の一つ)は“プロテオーム”なんですね。田中耕一さんの研究分野とかさなるんですね。単純に遺伝子を分析するよりも蛋白質総体として扱うので、難しいと言われていますね。それだけにまだまだ解っていない事も多いのでしょうね。でもそれだけまだまだ未知の領域が多いこれからの学問だと思います。研究頑張って下さい。

投稿: 阿頼王 | 2006年12月 9日 (土) 07時29分

阿頼王さん おはようございます。

一般の方にもっと分かりやすく説明するというのも大事なので、もっと分かるように上手に説明できるように心がけますね。
 おっしゃる通り、タンパク質の解析のほうは遺伝子よりも更に難しいのですが、そこでいろいろなブレークスルーを出していきたいと思っております。

投稿: Mamoru Matsubara | 2006年12月 9日 (土) 12時25分

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