インコンビニエント
咳のほうは昨日よりはましになってきましたが、まだまだ本調子ではないです。
学生さんも来週から試験期間が始まり、勉強にレポートに大変のようです。それが終わると学生さんは長い春休みに入ります。さすがに2ヶ月は長すぎると思うのですが。一方、こちらは、その間、4月からの授業の準備もありますし、実験のほうもがんばらなければ。
アメリカのブッシュ大統領は、またイラクに兵士を2万人以上派遣するようです。民主党は大反対で、ベトナムの二の舞になるのは間違いないと言っています。ブッシュも意地になっている感じです。今から2万人増強したところで、イラクの治安が良くなるとは思いません。逆にまたアメリカに対する憎しみが湧くだけだと思いますし、アメリカ兵士にとってもかなりの苦痛ではないかと推測します。アメリカはもっと他にやることがあるのではと思います。ちょうどこの部分を書いていたときに筑紫さんのニュースで今日の一言のところで「インコンビニエント」という話をしていました。インコンビニエント、日本語で「不都合」と訳しますが、ちょうど今月の20日から、「不都合な真実」(inconvenient truth)という映画がやります。私も前から見たいと思っている映画でして、特に環境問題を考えるのには見逃せません。ブッシュに大統領選挙で負けたゴアさんが関わっているということで、来週、おそらくこの映画の宣伝で日本に来るということで、筑紫さんの番組にもでるようです。あの大統領選挙でもしゴア大統領になっていたら、今のアメリカはどうなっていたのかと思います。少なくともブッシュのようなイラク派遣はなかっただろうし、環境問題を言うならば、京都議定書も認めていたと思います。一つの国民の判断で大きく国の政策が変わってしまう典型でしょう。
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コメント
松原先生 こんばんは。
咳は少しはましのようで、この調子で回復して欲しいですね。
ブッシュ大統領はこの間の中間選挙の完敗で、今、アメリカ世論は大きく割れているようですね。
アメリカのブッシュ大統領は、イギリスのブレア首相等と協議して、イラク戦争を始めたのでしょうが、“戦争の大義だった大量破壊兵器”も見つからず、イラク国内を混乱させてしまいました――まるで、ルーズベルトとチャーチルの日本叩きの密約を思い浮かべてしまいました。日本はあれで“精神的破壊”まで持って行かれてしまいました。アメリカはイギリスとは違って植民地政策は苦手のようですね。イギリスはもう距離を取ろうとしています。さすが同じアングロサクソンでも外交の年季が違うって感じですね。今、アメリカが急に、兵を引き上げたら、イラクはどうなるのでしょか? 場合によってはアメリカが目論んだ“民主主義路線”から逸脱して行くかもしれませんね。そうなると“アメリカの石油戦略”は大きな転換を余儀なくされるかもしれません。しかし、アメリカも“ヴェトナムの悪夢”だけは避けたいでしょうね。ブッシュ-ネオコンはここまで深みに入り込むことは想定外だったでしょうね。アメリカの今後の外交手腕が見ものです。
投稿: 阿頼王 | 2007年1月12日 (金) 22時50分
阿頼王さん 今晩は
確かにイギリスは外交がうまいですね。
アメリカのほうは、確かにブッシュにとって石油戦略は重要だから、すぐに撤退ということにはならないのでしょうね。それにしてもアメリカ自由資本主義とイラクのみならずアラブのイスラムとは考え方がかなり違うので、うまくいくのか不安です。日本はアメリカに従うしかないですしね。
投稿: Mamoru Matsubara | 2007年1月12日 (金) 23時21分