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2007年3月 8日 (木)

女子大の志願率上昇

  午前中は、久しぶりに学生さんに1対1で勉強を教えていました。化学が苦手ということなので基礎からの勉強と、春休み中にやらなければならない課題についても少しsuggestionしました。昼も一緒に食べ、その後、彼は部活動があるということで帰りました。部活のほうは毎日がんばっているとのこと。勉強のほうも部活のように気合入れますと言っておりました。教職をめざすということなので今からでもこつこつとがんばってもらいたいです。
 総合科学技術会議で、郷通子先生のほうから、この春、大学を受験した人たちの理系の志願率について、理学部系を持つ5つの女子大学(奈良女子大学、日本女子大学、東京女子大学、津田塾大学、お茶の水女子大学)の受験倍率が増えたという報告があったようです。これは、第3期科学技術基本計画で、自然科学系の女性研究者の割合を5年間で25%までに増やすと書いていることが大変大きく効いているのではと考えているようで、特に数学と物理の分野で増えたようです。バイオ系ももう少し増えてくれればと思いますが。今後、女性で自然科学系の分野でもっと活躍してくれる人が増えてくれば、更にそれを目指してこの分野に入ってきてくれる女性も増えるのでは。そうすれば、将来的にも日本のこの分野の研究者の層が厚くなるのではと考えます。ただ、まだいろいろな制度においてバックアップ体制が無いので、そういう部分でも改革していかなければいけないのでしょう。大学の教授になるに従って女性の登用が減っていくのが今までの日本の流れなので、そろそろそこにも女性の研究者が実力で入ってきて欲しいです。当然、数値目標達成のために有利に採用されるのではなく公平な審査がなされた結果として、そうなれば日本の大学社会や学会の様子も変わっていくのではと思います。
 

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コメント

理系の女性研究者の比率をみると、大学院生まではそこそこいるのに、その後、ポスドク、助手、助教授、教授、研究所でいえばチームリーダー、研究部長など、上になるにつれ、激減しているのが現状です。やはりここも男社会。研究は継続して突き詰めていく仕事ですから、結婚や出産で途切れざるを得ない女性にとっては、不利な部分もあります。研究の場でも、結婚や出産後も能力のある女性が実力を発揮できるようなシステムが完備されていれば、もっと自然科学系の女性研究者が増えるのではないでしょうか。
ま、自分自身を振り返って、そんなシステムを批判する前にもっと仕事しろ、って言われそうですが。

投稿: 8817 | 2007年3月10日 (土) 08時35分

松原先生へ
女性は長距離走に強く、男性は短距離走に強い。学問においても、女子学生の方が、こつこつと積み上げて行く分野には向いているような気がします。ただ、女性は男性に比べて突飛な発想は少ないのではないでしょうか? それともこれも先入観なのでしょうか? なんか、日本の科学界は、自分たちで国際的に通用する評価判断ができないために、アメリカ等の国への“頭脳供給国”になっているような気がします。そして、日本は単なる金儲けの工場的扱いを受けているような…。研究者の層を厚くすることは、日本にとって必須な事ですが、それが、米国のグローバリゼーションに利用されるだけに終わらないように、政治の方にもしっかりして欲しいです。

投稿: 阿頼王 | 2007年3月10日 (土) 10時50分

8817さん

女性の研究者の場合、確かに結婚や出産によってかなり研究環境が変わってしまう可能性もあるし、継続的に研究が続けられなくこともあります。最近では、そのために対処するシステムも徐々にできつつありますが、一部の人に対してですのでもっと拡充していかなければならないのでしょう。仕事しろしろと言う上の人はなかなかそういうシステムのこと言っても理解してもらえないかもしれませんが。

投稿: Mamoru Matsubara | 2007年3月10日 (土) 12時38分

阿頼王さん おはようございます。

女性の研究者が突飛な発想をしなかったとしても、例えば地道に研究をやることで十分に成果を出せるわけなので、それで研究に向いていないということにはならないかと思います。それに我々男性の研究者でもなかなか突飛なアイデアは生まれないので、日頃の積み重ねが大事になってくると思います。
 頭脳ある研究者にとっては日本のシステムはやりにくく、アメリカなどに行ってやったほうが真の実力が発揮できるので、結果的に頭脳流出になってしまっています。とにかく若い優秀な研究者が日本でビッグな成果を出せるシステムを作っていく必要があります。最近では政府もイノベーション25とかでやろうとしていますが、それがうまく機能できるかが見ものです。

投稿: Mamoru Matsubara | 2007年3月10日 (土) 12時45分

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