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2007年6月 8日 (金)

サミット。バイオ燃料ブームの裏で。

  雷雨が昼と夜にあり、少しびっくりしました。大学のエレベーターも1基、雷の影響で止ったようです。自分の使っている装置も、停電があるとかなり支障をきたすので心配でしたが、なんとか大丈夫でした。
 ドイツで行われていたサミットで、2050年までに二酸化炭素を今の50%に削減することが議長声明として宣言されたようです。現在、年間72億トンの二酸化炭素が排出されていて、森林などで吸収されているのは31億トンにすぎないようです。72億トンを半分にして32億トンぐらいにすれば数字的には合うということらしいです。でも、本当にこれが達成されるかは疑問です。アメリカの今後の取り組みもそうですが、サミットに出ていないインドや中国の影響があまりにも大きいです。これらの国の協力がなければまず今回の宣言は無意味なものとなるでしょう。
 今後石油依存から環境にやさしいであろうバイオ燃料のほうに移行し、二酸化炭素の排出も削減できる可能性はあります。しかし、最近のバイオ燃料ブームが逆に環境破壊につながっているようです。さっきニュースを見ていたら、ブラジルでは、バイオ燃料を作るために、熱帯雨林を開拓して、そこにサトウキビや大豆などを植えており、この数年でも北海道2個分の森林がなくなったようです。これはブラジルに限らず、アメリカでもバイオ燃料ブームで、とうもろこしの生産が増えています。そして、これまで食糧用のものが、バイオ燃料用のものに移行しています。その結果、とうもろこしや関連穀物の値が上がり、その影響が日本でもマヨネーズの価格やオレンジの価格に現れています。更には今後、穀物肥料をえさとしている牛を買っている酪農家にも影響がでるようです。小麦価格もあがっており、香川のさぬきうどんの値段も高くなっているようです。
 こういうのを見ていると、結局、世界全体では、環境問題のためにしていることが、環境問題を逆に悪化させているという矛盾が生じています。おそらく、自国の経済利益ばかりを優先していてはだめで、将来の地球のためにグローバルな視点で各国の専門家が知恵を出し合わないといけないのでしょう。かなり難しい問題です。

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コメント

松原先生 おはようございます。

>環境問題のためにしていることが、環境問題を逆に悪化させているという矛盾が生じています

こういう事って、現実には多いですよね。水を綺麗にするための「下水道」なんか、その建設や維持運転による“環境負荷”は、結局は「地球を綺麗にしているより汚染」していると思います。ゴミ焼却場もそうでしょうね。
“地球環境”を良くするためには、その“改善事業”に伴う“環境負荷”を計算して、「環境バランスシート」を作るべきだと思います。そして、このバランスシートは普通の事業と違って、数値が小さくなる事を目指すのです。究極は人間の活動が“完全に自然界のリサイクル”と一致する事ですが、それは実現不可能でしょうね。家畜の“ゲップ”でさえ環境汚染の大きな問題になるくらいですから…。

投稿: 阿頼王 | 2007年6月 9日 (土) 06時49分

阿頼王さん こんにちは。

そうですね。環境バランスシートできっちりと考えていかないとダメですよね。結局バイオ燃料にしても、環境バランスシートで考えて本当に環境にいいものかを考える必要がありますよね。家畜の”ゲップ”でさえ環境の汚染ということなのですね。我々の都市における生活でさえ結局環境汚染になっているのでしょうね。

投稿: Mamoru Matsubara | 2007年6月 9日 (土) 14時05分

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