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2007年6月28日 (木)

生物と無生物のあいだ

  青山学院大学の福岡伸一さんが書いた「生物と無生物のあいだ」という本を今週読みました。前、読んだ「「プリオン説はほんとうか?」(講談社ブルーバックス)も読みやすかったように、この本も非常にうまく書かれていて、同じ理系の人間として尊敬してしまいます。2006年の第1回科学ジャーナリスト賞を受賞しているのもうなづけます。
 この本の中に、DNAからタンパク質へ翻訳されるときの分かりやすい説明として、THIS IS A PENというタンパク質を想定して説明しているところがありました。実は、これと全く同じ話を、私自信もこの間の高校の出張講義の時にしたので、思わず感性似ていると思ってしまいました。つまり、アミノ酸配列に対応するDNAの3つの文字(コドン)は、TにはACAでHにはCACでIにはATAという具合です。THIS IS A PENだったらACA CAC ATA AGC ATA AGC GCG CCG GAG AACになります。PENのEのところの暗号である、GAGがGCGになるとEがAになりPAN(フライパン、鍋)になり意味が全く変わることで、変異の説明ができます。この部分も同じでした。私のほうは更に、DNAの欠失の説明に、途中のAが抜けてしまうと、STOPコドンが入り、まったく文章ができなくなるということを高校生に説明しました。これらの例えは高校生には好評でした。この本も福岡さんとしては一般の人向けに書いているようですので、そういう人たちに理解してもらえるようにかなり工夫しています。我々専門の人間でも面白いと感じる表現がたくさんあるので参考になります。私にはこのような本を書けるほどの才能はありませんので、もっぱら文の才能のある方の本を読んで勉強していくしかないと思っています。

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コメント

松原先生 おはようございます。
先生、惜しかったですね~。同じアイデアの講演をしていたのですね。

>私にはこのような本を書けるほどの才能はありませんので、もっぱら文の才能のある方の本を読んで勉強していくしかないと思っています。

そんな事はないですよ。文章なんて半分は“慣れ”だと思っています。後はアイデアですよね。先生、最近、講演依頼が多いのですから、その講演録を編集すれば、きっと面白いサイエンスブックになりますよ。著作作業は編集者との共同作業で、結構時間を取られるかもしれませんけど。先生の著書が出たら、周りの人たちに“自慢”してしまいそうです(^^)

投稿: 阿頼王 | 2007年6月29日 (金) 06時36分

阿頼王さん おはようございます。

本にならなくてもいいので、最初は、自分のアイデアやこれまでの読んだ本のまとめたものなどを整理したレポートなんかを作っていこうかとは思っています。

投稿: Mamoru Matsubara | 2007年6月29日 (金) 09時21分

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