屋上緑化ビジネス
今日は実家に顔を出し、その後でお墓参りに行って来ました。ちょうどお墓のところは木陰になっており少しは涼しかったですが、木陰を外れるとうだるような暑さでした。こんな中甲子園のほうも引き分け再試合になったゲームもあったりして大変だと思います。
夜、テレビを見ていたら(ガイアの夜明け)、特に東京などの都市のヒートアイランド現象の対策として屋上緑化ビジネスの最前線の話がやっておりました。屋上緑化することにより確かにビルの屋上温度は下がり、その結果、省エネ対策や結果として二酸化炭素の削減にながるとのこと。それ自体はそんなに新しいことではないですが、より良い効果を求めるために、どのような設計にすればいいか、ビルの屋上なので荷重負担がないように土はどのような材料にすればいいかなども考えて行っているとのことで、このビジネスもいろいろなことをやっている人たちがいるようです。また、古いビルでは重さの問題で、土はのせることはできないので、それに替わる物として太陽光を反射しやすく熱がこもらないようにする塗料を塗ったりなどと様々なものが開発されているようです。
屋上緑化の話以外にも、東京湾の海風を利用して温度を下げるという都市設計の話もありました。川の流れる方向や、ビルの建て方をうまく設計することによって海風をうまく流すようにすれば2度くらい温度が変わってくるのとのこと。番組ではJR大崎駅ビルの再開発での建設会社の人の奮闘ぶりが撮影されておりました。ビルの前に海風が通るような森を設計しておりました。風の通り道をシュミレーションしたり、本当にこんなにうまくいくのかと思ってしまいましたが、少なくともビルの持ち主や依頼された建設会社のかたも、このプロジェクトを通して東京全体のヒートランド現象を抑えるのに少しは貢献できるという気持ちを持っていてやっていたのは感心しました。
こういう屋上緑化にしても都市設計にしても個々のビルや家だけでなく街全体で連携させてやっていかなければ効果はでないでしょう。
うちの大学でも屋上緑化をして館内の温度を下げたいという計画をしておりますが、最初に作る時にある程度考えて欲しかったというのが本音でしょう。ましてや都市でなく緑あふれるところに大学はあるので、そんな中で屋上緑化した場合、周りの景色との調和はどのようになるのかも興味あるところです。
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コメント
松原先生 おはようございます。
“屋上緑化ビジネス”のお話し、以前にも何かの番組か報道でやってました。“ガイア…”ではかなり突っ込んだ内容になっていたようですね。
“ヒートランド現象”って、元を質せば、ビルの冷房の放熱が原因ですよね。それぞれのビルの人たちが「自分達さえ涼しければいい」という“エゴの塊現象”のような気がします。今度は、それを逆手取って“ビジネス”にしようとする人が出てくる……なんとも“商魂たくましい”と言うか……。
そこに、都市設計の話しまで出てきて、また“政治”“行政”“土建屋”のトライアングルの影がちらほらと……。
ヒートランド現象を抑えたければ、みんなが少しずつ“エゴ”を抑えて、ガンガンに冷房を入れない事だと思いますが、どうしても“公金”を使いたいのえあれば、室外機の取り付け位置を、風に乗るような“高い位置”にすることでしょうね。でも、風って、昼間と、夜間で行ったり来たりすりので、何処まで効果が認められるのでしょうか。むしろ、近郊都市から“苦情”が来そうですね。
投稿: 阿頼王 | 2007年8月15日 (水) 06時23分
阿頼王さん
今日も、朝の情報番組でヒートアイランド現象を抑えるために公共事業で数十億使っているという話がありました。結局は、建設業を含めた民間の儲け話になってしまうような気がしました。
投稿: Mamoru Matsubara | 2007年8月15日 (水) 10時10分