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2007年8月30日 (木)

産婦人科医療の問題

   今週に入ってずっとデスクワークしております。そろそろ後期の講義の準備しないと間に合わないので、いろいろと勉強しておりますが、逆に本を読めば読むほど疑問が出てきて、また調べたりとキリがないです。論文のほうもほんと仕上げないと今年の成果がなくなりますし。いろいろと大変です。一人で愚痴っても仕方がありませんが。
 
 奈良の妊婦さんが搬送先が見つからなくて、結局は流産になったというニュースがありました。去年も奈良県では病院をたらいまわしされて妊婦さんが亡くなられたケースがありました。奈良県の産婦人科救急医療はかなり状況が悪いようです。
今回の場合は、奈良県の医療の中心である奈良県立医科大学病院がいかなる理由があっても受け入れるべきだったと思います。救急車に連絡してから最終的に手術を受けるまで3時間かかったというのですから、こんな時間があったら名古屋の大病院まで行くことができます。たらいまわしして待つくらいだったら、とりあえず一番近い奈良県立医科大学病院に行って処置でもすればなんとでもなったと思います。これはかなり医療行政としてまずいと思います。奈良県に限らず産婦人科医療は全国的にも危機的であるようで、これだけ医療の発達している日本で、一番最初のお産のところで問題が多いのというのは国をあげてなんとかしなければならないでしょう。地方での産婦人科医を増やすのにはどのようにすればいいのか真剣に考えなければならないです。特に新しい研修医制度では、都市にある条件のいい病院に医学生が集まりだしていることもあるので、よっぽどの政策を考えなければますます悪化すると思います。過疎の医療の問題などもあり、厚生労働省も頭が痛いでしょう。

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コメント

松原先生 おはおうございます。
色々と忙しくて大変ですね。
こういう時は、優先順位を付けて一つずつ片付けて行くしかないのでしょうね。わたしも会社の方で、係の仕事が飽和点を越えていて、果たして今年乗り切れるか心配です。まあ、わたしは一担当者なんで、責任が無いので、最後は(言葉は悪いですが)ケツをまくれば終わりですけど……。
産科や小児科の問題は本当に深刻ですよね。でも、お医者さんって、"高給取りで、偉そうにしている”ってイメージありますけど、本当は、過労死寸前のお医者さんが多いと言う事です。確かに、医師の卵たちが、将来を考えて、少しでも楽で、採算のとれる診療科目を選択するのは、当たり前の事ですよね。だから、一層、条件の悪い"産科”や"小児科”の医師が不足しています。これはもう政府や厚生労働省が最優先の政策課題として解決するしかないと思います。
でも、ある意味、その問題の深刻さを正確に報道しないマスコミや、そういう政治家を選んだ国民にも責任があると思います。

投稿: 阿頼王 | 2007年8月31日 (金) 05時41分

http://www.naramed-u.ac.jp/~gyne/2007.08.28.html
今般の妊婦救急搬送事案について

 去る8月29日、救急搬送中の妊婦さんが不幸にも死産にいたりましたことについて、誠に遺憾に感じております。
 今回の事案につきましては、マスコミを通じて、さまざまな報道がなされておりますが、当病院の産婦人科における8月28日から29日にかけての当直医師の勤務状況や当病院と救急隊とのやり取りについて調査しましたので、その結果を公表いたします。


平成19年8月28日の当直日誌記録より

(産婦人科当直者 2名)

時間 対応内容

8月28日(火)     夕方から抜粋

19:06         妊娠36週 前回帝王切開の患者が出血のため来院、診察後に帰宅
19:45         妊娠32週 妊娠高血圧のため救急患者が搬送され入院、重症管理中
09:00~23:00     婦人科の癌の手術が終了したのが23:00、医師一人が術後の経過観察
23:30         妊娠高血圧患者が胎盤早期剥離となり緊急帝王切開にて手術室に入室
23:36~00:08     緊急帝王切開手術
00:32          手術から帰室、医師一人が術後の処置・経過観察をする。重症のためその対応に朝まで追われる。妊婦の対応にもその都度応援する。当直外の1名の医師も重症患者の処置にあたり2:30ごろ帰宅

8月29日(水)

02:54         妊娠39週 陣痛のため妊婦A入院、処置
02:55         救急隊から1回目の電話が入る(医大事務当直より連絡があり当直医一人が事務に返事) 「お産の診察中で後にしてほしい」、そのあと4時頃まで連絡なし
03:32         妊娠40週 破水のため妊婦B入院、処置 (これで産科病棟満床となる)
04:00         開業医から分娩後の大量出血の連絡があり、搬送依頼あるが部屋がないため他の病棟に交渉
04:00頃        この直後に救急隊から2回目の電話が入る 「今、当直医が急患を送る先生と話しをしているので後で電話してほしい」旨、医大事務が説明したところ電話が切れた
05:30(病棟へ)    分娩後の大量出血患者を病棟に収容 (産科満床のため他の病棟で入院・処置)
05:55         妊婦Aの出産に立ち会う。その後も分娩後出血した患者の対応に追われる
08:30         当直者1名は外来など通常業務につく、もう1名は代務先の病院で24時間勤務につく


投稿: | 2007年8月31日 (金) 20時22分

阿頼王さん

医療問題は奥が深そうです。こちらもよく調べないで議論しているといろいろとコメントがきそうです。マスコミとかもほんと正確にいろいろなことを調べて、国民に分かりやすく情報を伝えてほしいですよね。

 阿頼王さんもお忙しそうですね。お互い無理しない程度にこなしていきましょう。それが難しいのですが。

投稿: Mamoru Matsubara | 2007年9月 1日 (土) 00時03分

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