サイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)
今日は、朝からJSTのサイエンスパートナーシッププロジェクト(SPP)で京都府内の高校生(1年生)が実験をしに来ました。SPPも多くの大学と高校や中学校の間で行われており、理科離れをなくそうという一連のプロジェクトの一つといえます。
今回は主に遺伝子の話とそれに関する実験ということで、我々の研究室が担当しました。N先生がこの2週間くらいかなりの時間を費やして考えていただき、今日は盛りだくさんの実験をしました。PCR,シークエンス、制限酵素反応、大腸菌の扱いなど1日では足りないくらいでしたが、とにかくいろいろなことを体験してもらおうということでがんばってもらいました。少し高校1年生にとっては難しいこともあったかと思いますが、少しでもバイオの実験を体験できたのは良かったと思います。
やはり、一番大変だったのはピペットマンの操作です。1マイクロリットルとかは、なかなか初心者には無理だったかもしれません。1マイクロリットルとっているのが、ピペッティング操作によっては10マイクロリットルくらいになってしまい、試薬が足りないといってきたりしてあわてました。やはり彼らにとっては難しかったのでしょう。
来週も近くの中学校とのSPPがあるので大変ですが、そのときはピペットマンは使わないのでまだ楽でしょう。それにしても、先週のオープンキャンパスの実験といい、今回の2つのSPPといい、我々の研究室は引っ張りだこです。
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コメント
松原先生 おはようございます。
>PCR,シークエンス、制限酵素反応、大腸菌の扱い
って“遺伝子操作”の基礎技術なのでしょうか? ピペットマンって、要はマイクロレベルのピペットですよね? 細胞レベルで薬品を注入しようとすれば、必須技術ですね。ここからまだ、“遺伝子操作”までには“距離”があるのでしょうか? 遺伝子操作はこれからの“未来技術”ですよね。リスクの研究もしなくてはなりませんが、次の“マルサスの壁”を破るのは遺伝子操作技術の可能性が非常に“大きい”ですよね。未来の研究者の育成に頑張って下さい。
投稿: 阿頼王 | 2007年9月20日 (木) 06時29分
阿頼王さん
そうですね。どれも遺伝子組み換えの基本的な技術です。そういうものをとりあえず経験してもらおうということでした。
今は薬の開発も遺伝子組み換え技術は欠かせないわけです。細胞レベルあるいは動物レベルでも遺伝子関連の実験は必須です。
投稿: Mamoru Matsubara | 2007年9月20日 (木) 22時33分