講義はじまる。環境問題
お正月も終わり昨日の夜に名古屋から帰りました。久しぶりに長い休みをとり家族とも十分な時間をとりました。久しぶりに娘の勉強をみたり遊んだりできて良かったです。
今日から大学も講義が始まりました。今週が最後の講義週間で来週からは期末試験になります。私も火曜日、木曜日と講義をすればこの後期のノルマは終わりです。期末試験の採点や成績付け、来期のシラバス作りなどの仕事は待っておりますが、昨秋から続いていた自転車操業状態はなんとか終わります。
ただ、その後は来期の実習の計画や事前実験などもありますし、なんといっても研究費をもらっているものに関してはまとめをしなければなりません。論文書きもたくさんたまっております。その時間を作れるかがこの1,2ヶ月の課題でしょう。とにかく一つ一つやっていくしかありません。
年末、年始はテレビや新聞でも地球温暖化にからんで環境関連の話題が多かったように思います。いよいよ地球環境に対して我々人間が責任をもって行動しなければならなくなっています。毎日新聞の世論調査で、先進国の温室 効果ガス排出削減を定めた京都議定書の削減義務を守るため、自分の生活レベルを 下げることができるかを尋ねたところ、49%が「できる」と答え、「できない」の41%を 上回ったようです。ただ、別の見方をすれば「できない」と答えた人がが41%もいるというわけですので、本当に実現するためには難しいのではと思います。具体的な内容で、例えば車に乗るのを諦めるとか、冷暖房をつけるのを止めるかと尋ねればどの程度の人が「できる」と答えるでしょうか。私自身は「できる」とは、答えないかもしれません。結局は、車とか冷暖房を使わないくらい生活レベルを下げないと本当の意味での温室効果ガスの削減は達成できないのでしょう。
トヨタが車の売り上げを延ばし続けている限りは無理なわけです。
環境問題は、科学技術だけで解決する問題でなく、政治や経済ひいては我々の心の問題などあらゆる問題が絡んでくるわけで、そういうものを統合して解決することのできる組織、人材というものが必要となってくるのでしょう。
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コメント
松原先生へ
相変わらずお忙しい日々を送られているようですね。御自分の“研究”と学生さんの“指導”、両立させるのはしんどいですよね。
ところで、“省エネ”“地球温暖化防止”はイカサマですよね。先生はもうご存知だとは思いますが、京都会議が開催されたのが、1997年。ところで、不思議な事に、削減目標の基準年は1990年なんですよね。
アメリカやカナダは“不可能”として“批准”しませんでしたよね。それで、世界中から“非難”されたりした。でも、あれは完全にイカサマです。
賛成側に回ったヨーロッパ勢、実は1990年を基準年にすると、とっくに“目標達成”しています。
例えば、ドイツ、既に-13%で、目標値は-8%ですから、実質5%増が可能です。イギリスは既に-19%で、目標値は-8%で、ドイツと同じく5%の増が可能。ロシアに至っては、既に-38%減で、目標値0%ですから、38%の増が可能。
一方反対派。アメリカは既に+13%、目標値は-7%ですから、実質20%CO2を減らさないといけません。またカナダは既に+19%、目標値-6%ですから、25%削減しなければなりません。この状況で、アメリカ、カナダは“批准”しなかったのですが、あの会議の場で、この事実を発表しなかったのは何故なんでしょうかね。
一方、我国、日本。“批准”しちゃいましたが、既に+13%、目標値-6%ですから、19%削減しなくてはなりません。
“たかがCO2されどCO2”で、CO2の排出量って、その国の経済成長に比例しますよね。という事は、日本は色々と努力しても、2割程度、GDPを下げなくてはなりません。
しかも、この“議定書”、発展途上国は対象外ですよね。今、最も、経済発展が著しいのが“中国”。あの国の“所構わずの世界中での石油採掘権漁り”を見ていると、日本だけが“貧乏くじ”を引いて、経済成長をマイナスにして、その部分を“中国”が埋める事になるのでしょうかね。それでは、全くの問題解決になりませんよね。
確かに、地球温暖化は問題ですが、全てをCO2の責任にするのは疑問ですね。海面上昇の一番の原因は“海水の熱膨張”ですね。もちろん、これとCO2が全く関係無いとは言いませんが、まだ太陽活動とか、色んな因子があってはっきりしていませんよね。
それよりも問題なのは、急激な温暖化による、気候・気象変動ですね。この影響で、穀物とかの収穫量の影響が大きいですから。
最近の世界政治状況を考えると、非常に心配ですね。アメリカは日本寄りからスタンツを変えて中国寄りになろうとしています。アメリカは“テロとの戦いの中で、“覇権国家”を諦めたようです。つまり、今、日本はアメリカから見放されつつあります。もともと、自立していない国が悪いのですけどね。これから、世界情勢は二転三転すると思います。日本は“独立国家”として、リーダーは上手く“舵取り”しないと、アジアの中に埋もれてしまいます。一説には“中国に飲み込まれる”説もあります。日本人は今、目覚めなければならない時期に来ているようです。
投稿: 阿頼王 | 2008年1月 9日 (水) 07時03分
阿頼王さん
そうなんですよね。阿頼王さんが言うように京都議定書を受け入れた国のなかで日本だけが最も苦しい状況なんですよね。武田先生の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか②」でもかなりそのことで議論していましたし。海面上昇の話もそうですし。逆に地球温暖化でもいいのではともいているくらいでしたし。そのあたり、環境問題を大げさに報道してるマスコミもそうですし、環境問題で大もうけしている企業もそうですし、昔の土建屋のような感じですよね。当然、環境問題は無視できない問題ですが、我々は、正確な情報を得て行動しなければならないのでしょう。
投稿: Mamoru Matsubara | 2008年1月 9日 (水) 20時35分