講義終了、ハニカミ王子プロ
今日で細胞生物学の計13回の講義が終わりました。何もないところからの準備と講義だったので本当に大変でした。一方で、自分なりに細胞生物学で何がまだ分かっていないのかということを再確認できたという意味では良かったです。
来週の試験の結果で学生さんがどの程度この講義を理解できたかが分かります。この1週間勉強してもらいたいです。特にうちの大学では再試というものが原則的にないのでこの秋学期の試験でしっかりと単位をとってほしいです。
はにかみ王子こと石川遼君がプロ宣言したということで、すごいの一言です。16歳で将来の歩む道を決めたということは、通常ではなかなかできないことです。今の大学でも学生さんに進路観調査というものをしているのですが、まだまだ自分が何をしたいのかを明確に示すことができない学生さんもいるので特にそのように思います。プロの道は厳しいので調子よくはいかないとは思いますが、次世代の日本のプロゴルファーとして世界に通用する人材になってもらいたいです。
政治の世界は相変わらずドタバタしており、特に昨日の福田さん、小沢さんの党首会談は新聞でも酷評されておりました。政治家のよしあしで国の行く末が決まってしまうことを思うともっと政治家のかたはしっかりとやってもらいたいです。
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コメント
松原先生 おはようございます。
細胞生物学の講義、お疲れ様でした。
でも、生物って、細菌やウイルスは別として、みんな“細胞”の集まりですよね。分裂して増殖する生物も、有性生殖で継体して行く生物も、当たり前ですが“細胞”で出来ていますよね。そして、元は一つの“卵母細胞”が多様な器官に組み立てられていく、それも適切な位置に、適切な“器官”として、もうそれ自体が“驚異の世界”ですね。
でも、例えば“神経細胞”一つ取っても、まだまだ解らない事ばかりですよね。例えば“キレート”がどのように作用するのかだけでも、まだまだ解らない事だらけですね。
わたしの持論ですが(何時も言っていますが)、これからの日本の生き残り戦略はIT、生命科学、ナノテク、脳研究などの“超知識”だと思っています。確かに世界中の研究者が鎬を削っていますから、物凄い“知的戦い”である訳ですけど、そこから生まれる“知的所有権”こそが、これからの日本の生き残りのための“資源”“財産”“宝”だと思っております。
もう、国際競争力の無い“土建国家”からは脱却しなければ、この国は、10年後には、二流国、三流国になっている可能性が高いと思います。
そういう意味で、今、まだ国の体力が残っているうちに、国は一流国家としての生き残りをかけて“国家戦略”として、これらの研究に財政をシフトすべきだと思います。そして、研究者の待遇を改善する。それと、大学制度の改革ですよね。素晴らしい“研究”があれば、それは若手であろうと、年配者であろうと、そこに“補助を惜しまない”。そうすれば“理科系離れ”現象は改善されると思います。
それにこういう“知識分野”は(研究にもよりますけど)、エネルギー使用量は少なくて済む。今問題になっている、地球温暖化、省エネにも貢献できると思いますよ。
この間、調べていたら、一人あたりのGDP世界ランキングは、1位がルクセンブルク、2位ノールウェー、3位アイスランド、4位スイス、5位アイルランドなんですよね。なんかイメージが違いますよね。
「なんで1位はアメリカじゃないの!」
って。これらの国々は、概ね“金融国家”なんですよね。ですから、消費エネルギーも少ないし、動かすお金は多分(ちゃんと調べてませんが)実体経済の数十倍とか数百倍でしょうね。確かにものすごいお金が儲かりますよ。ただ、ハイリスク・ハイリターンですけど。これらの国では多分“金融工学”が物凄く発達しているのだと思います。それと“金融情報”。金融テクニックにしても、高等数学を駆使したポートフォリオが組まれているのでしょうね。でも、一歩間違うと、LTCMみたいな事も無いとは言えないですよね。確かに、こういう方法(金融大国)も有るとは言えますが、日本人には“合っていない”気がします。
はにかみ王子石川遼君は確かにスゴイですね。死ぬまで“結局自分の“道”が解らなかった”って人も多いと思います。そんな中で、高校生が、自分の“道”を見つけ出したってスゴイですね。でも、彼の場合、そういう“特技”があった訳だし、まだまだ若い(当たり前か)ので、また“転向”も出来る余裕がありますよね。でも、どんな“才能”でも、“才能”のある人には頑張って欲しいですね。
政治家さんは……もう言う事がありません。
投稿: 阿頼王 | 2008年1月12日 (土) 06時49分
阿頼王さん
連休はゆっくりとしていますでしょうか。
いろいろとこの分野にも詳しいということで感心します。
阿頼王がいつもいうように土建国家的発想ではこの国はもはや駄目ですよね。でもいまでもそのような考え方から脱却できていないんですよね。
日本にあったシステムで世界に負けないものを作らなければ日本は本当に負け国になってしまうような気がします。
>政治家さんは……もう言う事がありません。
そのお気持ち分かります。いつも阿頼王さんいはそのあたりのこと発言してもらっていますし・・。
投稿: Mamoru Matsubara | 2008年1月13日 (日) 23時26分