スペースシャトル、宇宙実験室
ようやく暖かくなってきました。さすがにもう雪は降らないでしょう。
今週ようやく4月からの実習テキストのVer1ができ、昨日から予備実験をしております。実際にやってみて詳細が分かることもあり、それに対応してテキストのほうもバージョンアップしていこうと思っております。実験事務のスタッフの方もかなり手伝ってくれるので助かっております。
今日は、スペースシャトルの打ち上げがあったようです。今回は土井さんが、日本の宇宙実験室である「きぼう」の建設に関わるということで非常に重要な任務となっているようですね。一番最初に日本で宇宙飛行士に選ばれたのが、毛利さん、向井さん、土井さんということで、その一人である土井さんが今回2回目の宇宙に行かれたのは感慨深いものがあります。宇宙飛行士というのは毎回宇宙にいけるわけではないのですが、絶えず訓練し、非常に高レベルの仕事を要求されるのでかなりタフでなくてはやれないのでしょう。そういう意味では53歳の土井さんが今でも宇宙に行けるだけの体力、技術を維持しているのはすごいです。
今回の宇宙実験室では、今後様々な宇宙実験がされるようですね。最近話題になっている紙飛行機や、ブーメランの実験も行われるようです。個人的に関わりのあるものとしては、やはりタンパク質結晶化の実験でしょう。無重力ではこれまで質のいい結晶がでるので、地上ではかなり難しいとされている膜タンパク質の結晶化も期待がもたれているようです。
ただ、宇宙計画は、お金がかかりすぎますね。今回のきぼうの建設でも数千億で、今後は毎年何百億単位で維持費がいるようです。もちろん、宇宙というのはまだまだ未知であり、人類にとって希望もあるわけで、ここに投資するというのは理解できますが、もう少し開発費が安ければいいのですが。ただ、宇宙関連技術は最先端のもので、人類の叡智が凝縮されている分野なので、お金がかかるのは仕方がないのでしょう。人類が果てしなく続くためにも、将来、地球以外の場所で住む必要も出てくるかもしれませんし。宇宙にはやはり夢があります。
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コメント
松原先生 おはようございます。
実習テキストのVer1出来たのですね。おめでとうございます。後は、積み上げ作業ですね。毎年のバージョンアップが楽しみです。
宇宙は、今の所は“投資段階”ですね。将来的には他の惑星の“資源”を使えるようになるかも知れませんね。
それにしても、人は何故宇宙に惹かれるのですかね。やっぱり、“生命は宇宙起源”と言う“パン・スペルミア説”本当なんですかね。自分達の“故郷”かも知れませんからね。生命は、宇宙からの種が、地球の海で発生し、それが陸上や空中に、そして、宇宙へ……。まるで“回帰現象”ですけど、そういうモノなのでしょうか? それとも、単に人類の“好奇心”のなせる業なのでしょうかね。でも、確かに、「宇宙にはロマン」がありますよね。
投稿: 阿頼王 | 2008年3月12日 (水) 07時20分
阿頼王さん
宇宙の誕生は、物質の誕生ということですが、生命の誕生が宇宙からというのは、まだまだ分かっていないのだと思います。地球外から生命の種が来たのか、地球の原始の海から生命が生まれたのか、後者のほうが可能性が高いと思われていますが、証拠がいまのところないのでなんともいえません。
宇宙にロマンを求めるのは人類の好奇心なのだと思います。ロマンがなければサイエンスはできませんし。
投稿: Mamoru Matsubara | 2008年3月13日 (木) 00時24分