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2008年5月22日 (木)

テーマ設定の大切さ

 実習が終わっても週3回の講義(科学英語が2回、フレッシュマンセミナー)があるのでなかなかゆっくりできません。科学英語のほうは、毎回小テストをやっているのでその問題作りや点数付けなどでも時間がかかるのです。再来週は中間テストも行うのでその問題作りも最終段階です。
 1ヵ月後の実習の準備も全く進んでいない状況で、これから先少し不安になってきました。なんとかしなければ。
 教育も大切なのですが、研究のほうもがんばらなければ。特に今年は、秋に科研費の申請があるので、それまでに論文を生産しておかなければ。また、新しい切り口の研究も始めなければならないと思っています。ただ、じっくりと関連する研究論文を読む時間もなく、ダウンロードしたpdfファイルだけが溜まっています。来年は卒業研究も始まるので、そのテーマ設定もこの半年ぐらいで考える必要があるでしょう。せっかく最初の学生さんが研究室に入ってくるので魅力あるテーマを用意しなくては。そういえば、iPS細胞を作った山中先生も、奈良先端大ではじめての学生さんを引っ張るためにiPS細胞のテーマをはじめたのですから。面白くかつ社会に貢献できるテーマでも考えなければ。難しい課題ではありますが。
 

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コメント

松原先生 おはようございます。
いや~、もう聞いてるだけで“目が回る”ような忙しさですね。
お医者さんもそうですけど、日本って、忙しい人がますます忙しくなるようになってるような気がします(その一方で、ふんぞり返って“ヒマ”してる人達が沢山居るような……)。
テーマ選択、難しいですね。

>面白くかつ社会に貢献できるテーマ

それが見つかれば、もう最高ですね。今や世界が注目する“iPS細胞のテーマ”ももともとはそういう経緯があったのですね。
まだまだ、生命科学は未知の事柄だらけだと思いますが、その中で、「研究として面白く、社会に貢献できるテーマ」って。面白さって、個人によって異なりますから、学生さんたちが何に面白さを感じるかですね。でも、まだ、学生さんたちは“何が何か解らない状態”のような気がしないでもありません。学生さんたちは研究者としては、ヒヨコ以前のタマゴ状態のような気がします。

日本の大学、研究者の制度は、“担当教授の研究の手伝い”だと思っていたのですけど、日本も研究環境、変わって来てるのでしょうか? 

今、わたしが興味を持っているのは「ウイルスの構造と、症状の関係性」ですね。ウイルスの毒性の強弱は何で決まるのか? ウイルスが細胞に入り込む機序。例えばインフルエンザならH(ヘマグルチニン)が細胞膜のシアル酸に結合して、細胞に吸着し、N(ノイラミニダーゼ)がシアル酸を糖蛋白質や糖脂質から切り離す作用を持っているようですが、他のウイルスではどういう物質が作用しているのか? ノロウイルスは組織血液型抗原をレセプターとして使っているようですが、なぜウイルスによってレセプターが異なるのか? 何故エンベロープを持つウイルスと持たないウイルスが居るのか? もちろん寄宿する細胞の受容体によって、ウイルス側のレセプターが違うのは解りますが、そもそも何故ウイルスによって寄宿しやすい細胞(もちろんその細胞がそのウイルスにとって、増殖しやすい環境なのでしょうけど)が異なっているのか? これらの問題を解くことによって、もしもあらゆるウイルスに対する対処法が見つかるとすれば、iPS細胞と同じかそれ以上の“社会に貢献できるテーマ”になるのではないでしょうか? しかし、ウイルス学の場合はそう単純では無いようですね。 ウイルス、特にRNAウイルスの場合の進化(変異)速度は他の生き物の百万倍と言うことで、それだけでも扱いが難しいですね。ただ、ウイルスによって共通する部分がある訳で、それが一つの切り口にはならないのでしょうか? でも、ウイルスを実験レベルで扱うとなると、管理レベルの高い設備が必要ですし、遺伝子構造(ウイルスの設計図)だけで、理論的にそれを見いだせるかとなると、非常に困難ですし、最終的には実験での確認作業が必要になってくる訳で、それが出来る施設は世界でも数か所しか無いのでしょうね。
わたしの場合は、素人で、好き勝手な想像をしていれば良い訳で、それを実際に行うとなると、非常に困難、殆ど不可能であることは、あるウイルス学者が、
「35年間ウイルスを研究してきたが、解った事も多いが、それ以上に疑問が増えた」
と言っている事でも解ります。

投稿: 阿頼王 | 2008年5月23日 (金) 09時07分

阿頼王さん

ウイルスの感染メカニズムは本当に面白いと思います。阿頼王さんが書かれたことは、ウイルスを研究している人にとってもホットなところで、このあたりのことが分かれば、効果的な抗ウイルス薬の設計に関係してくるだけに競争も激しいところだと思います。
確かに危険なウイルスの研究はP3以上の厳重な施設で実験をしなければならないので誰もがやれるわけでないです。そのあたりもどれだけ無毒化して一般の研究者も関われるかも重要なところです。いずれにしてもウイルスは賢いです。

投稿: Mamoru Matsubara | 2008年5月23日 (金) 23時53分

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