試験期間はじまる。悲惨な事件
今日から試験期間に入りました。この2週間の期間を乗り切れば学生さんもいよいよ夏休みです。
そんな中、昨日は大変悲惨な事件がまた起きました。八王子で中央大学の女子学生が通り魔殺人の犠牲になってしまいました。犯人は、殺すのは誰でも良かったと言っているようですが、なぜ人を巻き込むようなことをするのでしょう。どうしてもというのなら自らの命にすればいいのです。関係のない人の命を奪う権利なんてありません。
彼女のことを思うと本当にやりきれなくなります。いつものように大学に行って、夜、本屋でバイトしていたのに、なぜ殺されなければならなかったのか。輝かしい未来が待っていたのに。運命というには酷です。
今年に入って土浦の事件や、この間の秋葉原の事件、今回の事件と、異常な犯罪が続きすぎです。社会の様々な問題がこのような事件を生んでいるというようなことを言っている人もいるようですが、そのように思うこと自体悲しいです。
生命の大切さというものを感じることがないのでしょうか。
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コメント
松原先生へ
連日の猛暑の中、もう少しで“夏休み”ですね。わたしも、一時は大学に残る(研究者になるか)か、『高校の物理教師』になろうと思っていた時代があったので、教員の“長期休暇”には魅力を感じますが、実は、夏休みの間、ヒマできるのは、職業をサラリーマンと同じと割り切った先生方だけなんですよね。真剣に教育を考えている先生方は、夏休みになると、ますます忙しくなってしまいます。
それは、本来、家庭がすべき“躾”を、夏休み中も、24時間しなければならないからです。で、サラリーマン教師と、熱血教師のサラリーはその収入において差が無いでしょうね。ひょっとしたら、学生の指導に深く入り込んで、余計に出費が増えるかも知れませんね。
でも、そんなコトは評価の対象にはならないでしょうね。
今、この国がおかしくなって来ているのは、一つには、
『正直者が馬鹿を見る社会を、子供達は小さい頃から観て育って来るから』
という事もあると思います。
政治家・官僚・財界なんかは“論理”の世界ではないですね。かれらの世界は“辻褄あわせ”の世界です。今、自治省は『地方財政の健全化に関する法律』を施行し、地方自治体に、「企業並の、財務諸表(連結決算)を作成する事」を義務付けています。それは一般市にあっては、市民と都道府県知事、そして総務大臣に。政令指定都市においては、市民と総務大臣への報告が義務付けられています。
実は、当初、このような“法律”を施行すると、日本国中が“赤字債権団体”や“財政健全化団体”に指定されて、大変な事になるのでは(日本国中“夕張市”)と思っていました。実際、『誠意を持って誠実に』これを、行えば、当然、そういう結末になるはずです。公表された数字で、『国・地方合わせた債務が700兆円』(場合によっては1000兆円)と言われているのですから。それは当然の帰結になるはずなんですが。
ここで肝心な事を忘れてました!!!
『日本の役人は、辻褄あわせの名人(つまり“ウソ”の名人)』
なんですよね。ちなみに、幾つかの『地方公共団体』の財務諸表、HPで公開されているので、見ていました。もう『ギブ・アップ』しているのは、わたしの調べた(近隣の市町村)では、“西ノ宮市”“芦屋市”“神戸市”でした。そして、兵庫県もですね。しかし、その発表されている『公債比率』、わたしが聞き及んでいたよりも“遥かに低い”んですよね。もし、それが“本当”であれば、良いことなんで、喜ぶべき事です。
それと、もう一つ引っかかったのは、確か、「まだ財務諸表出来ていない」と聞いていた自治体(複数)が、「もう10年近く前から作っています」って(HPで堂々と)言っています。
さらに言えば、法律の定める範囲を連結して決算していない自治体もありますね。こんなことやっちゃったら、結局『年金問題』と同じ事で、莫大な税金を投入して、「実態とかけ離れた(なんちゃって)財務諸表を作るだけ」で、また単なる「巨額の無駄遣い」になってしまいます。さらに、本当は『財政破綻或いは財政健全化対策』を取らなければならない自治体も、辻褄あわせの(なんちゃって)財務諸表で、『公債比率』を下げて、
「まだまだ借金できるそ!!」
って事で、公共部門の債務は、辻褄合わせを続ける事で、おおっぴらに、どんどん続ける事が出来ることになってしまうのでは……と、ある意味“危惧”しております(ホントうにどうなるのか解りません)。
さらに性質の悪いことに、この法律、『罰則規定が無い』んですね!!
もう、ある意味驚きでしたね。総務省も何を考えてるのかなと思いました。総務省も、これでは『虚偽の申告を承認する』役割を担うだけになってしまいます(これは明らかに『逆効果』を果たす事になります)。
それとも、公認会計士、公共経済の専門家を入れた“監査チーム”を作るのですかね(これも凄い、お金が必要になると思います)。
それと、もしも、総務省が本気なら、絶対に『罰則規定』を入れなければなりません。『罰則規定』の無い法律なんて、本当の『法律』と言うのはおこがましいと思います(例えば『悪臭防止法』もそのような法律なんですが、関係者たちは、「あれは単なる紳士協定」なんてうそぶいていますから)。この流れからみると、総務省も本気では無いですね。
でも、結果は奇妙なモノになりますよ。公に「国・地方合わせて700兆円の赤字」のはずが、積み上げ合算してみたら、
「なあ~んだ、そんなに言う程、債務無いじゃん」
って事になりますが、じゃあ、一体、事あるごとに言ってきた700兆円の債務はどこへ行ってしまったのでしょうか……と言うことに。
さらに、今の不況の大きな原因の一つである、『財政不況』は改善の道を絶たれてしまいますね。
>八王子で中央大学の女子学生が通り魔殺人の犠牲
になった件は。もう感想と言って、
「ああ、またか」
って感じですね。最近また『犯罪心理学』に興味を持っていまして、なぜこのような犯罪が起きるのか(人間はなぜこういう事ができるのか)なんですけど、①遺伝的なもの ②生育過程上の問題 等々ですね。
人間って、誰でも「殺してやる」って、殺意を持った事が、多かれ少なかれ有ると思います。それは「怒り」の感情で、感情としては割りとあるパターンだと思います。
ただ、だからと言って「思う」事と、「実行」する事の間には『大きな隔たり(抵抗)』があって当然だと思うのですが、中にいるんですよね。そういう“抵抗”の閾値が著しく低い人が。
アメリカで『犯罪心理学』を研究している学者さんが(その人は、犯罪の凶悪性・非常性を分類して、その分類が、実務上も使われている人だそうです)、ある“凶悪犯”にインタビューしていました。勿論、例のガラス越しのです。その史上稀に見る凶悪犯は、
「そう、最初は、怒りから人を殺した。その時はすごく“快感”を感じた。それからエスカレートして行って、1月に2人位のペースで殺して行った。『殺せ』という神の声が聞こえたかって? そんなのとは全く違う。」
かれは非常に冷静で、(その時は)しっかりとした判断力があるように思えました。
彼のような『殺人に対する閾値の低い人間』をアメリカでは“モンスター”と言うようです。彼は人を殺すことに“快感”を感じていたようです。日本の場合はこのパターンとも少し違うような気がします。しかし“罪悪感の欠如”と言う点で一致しているような気がします。
今回のコメンント、長くなりすぎて、誠に申し訳ありません。本当は自分のブロクに書けば良いのかも知れませんね^^;
投稿: 阿頼王 | 2008年7月24日 (木) 21時33分
阿頼王さん
阿頼王さんの引き出しの多さにはいつも感心します。私のとりとめもない内容から、非常にためになる話を書いていただき、感謝しております。ここで、阿頼王さんのブログを読んでいる感じでしょうか
今回阿頼王さんのおしゃっている地方公共団体の財務表の話はすごいですね。辻褄あわせで作っているとしたらどうなるんですかね。実際に破綻しているのに辻褄合わせしてるなんて。それに対して罰則もないなんて、全く意味のないことをやっていることになりますよね。
犯罪心理の話も確かに、人はなんらかで殺したいと思うことがあって、それを実行できるかできないかの差になるということですよね。ここ一連の事件では、実際にやってしまった人間がいたということも、次にやるものにとって、精神的な面で閾値をさげてしまっているのでしょうね。その結果として多くの人間がモンスター化してしまったら本当に怖い社会になってしまいます。
投稿: Mamoru Matsubara | 2008年7月25日 (金) 00時04分