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2008年9月30日 (火)

意外と本を読んでいない学生さん?

 秋学期も講義が2週目になり本格的に学生さんも勉強モードです。こちらも新しく講義をしなければならないバイオインフォマティクスなどの準備であたふたしております。ただ、この講義はPC室での実習がメインなのでその時々で教えることがコントロールできるので気が楽です。
 月曜日の細胞生物学のほうは4時間目で学生さんのモチベーションが下がる時間帯なので昨年よりも工夫をしなければいけないかも。昨日は細胞とは何かという基本的なところだったのでそれなりに興味を持ってくれてはいました。今回の講義の最初には、生命や細胞とは何かを問いかけるのに好都合な本である「生物と無生物のあいだ」のことを紹介しました。昨年のこの分野では異例のベストセラーだったので、かなりの学生さんが読んでいると思って聞いてみたら読んだ人は数人もいない状況でした。思った以上に本を読んでいないようで残念です。今後もいろんな本を紹介していかなければ。大学生のあいだは様々なジャンルの本を読むのに最適な時期です。
 
 アメリカの議会が銀行などへの公的資金の投入を拒否したことで株価がまた暴落しているようです。確かにマネーゲームで失敗した企業を税金で助けることは問題です。一方で、数年前の日本も不良債権処理を公的資金で助けたのでなんとか経済も打撃を受けなくてよかったということもあり、今回のアメリカ政府の対応如何によっては世界の経済の今後がかかってくるように思われます。明日以降どのような状況になるのか見ものです。

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コメント

松原先生 おはようございます。
大学生さんの『活字離れ』『学力低下(分数が出来ない大学生さんが居るとか……)』、結構問題になりましたよね。

福岡先生の御著書は『プリオン説はほんとうか?』とか、読ませて頂きましたけど、生物学って、わたしのような、電気工学(それも物理系を研究した)者にとっては、結構“繊細”な学問ですね。物理では、物事を“単純化”(それが“神”の意思だと考えている節があります)しますから。

そう言えば、大昔に、エルヴィン・シュレディンガー氏の『生命とは何か』って著書を読みましたけど、物理学者らしく、

『宇宙の全体や物質の基本的な運動が、大局的にはエントロピーの増大に向かっている。ところが地球上の生命が活動をしているときは、これとはまったく逆の現象がおこっているように見える。生命は生物体として熱力学の原理に抵抗するかのように秩序をつくり、これを維持させたり代謝させているのだから、無秩序すなわちエントロピーの増大を拒否しているようなのだ。』とし“生物とは、『負のエントロピーを食べているということになる』と結論付けています。非常に物理学者らしい考え方だと思いますけど、これが発端となって、その後の“生命科学(物理?)”は発展してきていると思います。まあ、生物も、最終的(死ねば)には“エントロピーの法則”に従う訳ですけどね。

学生さん達には出来るだけ“本”を読んで欲しいですね。特に、御自分が興味が有るから選んだ学科なのですから、普段から、自分の専門の学科についての“基本書籍”には目を通しておいて欲しいですね。

でも、わたしのように、何でもかんでも乱読していると、本代も馬鹿になりませんし、おまけに、溜まり過ぎると、家族からのクレームの嵐(周期的)を受けて、これも考えものですけど……。

それにしても、若い“感性”と柔軟な“頭脳”を持っている、学生時代には、活字離れなんて言わずに、良書を読んで欲しいですね。一度嵌ると、結構『読み癖』が付いて、次々に読みたい書籍が出て来ると思いますけど。

アメリカは、基本的には『潰れるものは潰れれば良い』って社会。文字通り“弱肉強食”の世界ですよね。確か、日本のバブルの戦後処理に関しても『潰れるものは潰してしまえ』って言うのが基本的スタンツだったと思います(但し、自国の“金融業”のメリットになると思えば、見て見ぬふりを決め込んでましたけど)。

最近、ある書籍で知ったのですけど、アメリカの中央銀行って、公的機関では無いそうです(まだ“裏”を取って居ません)。あれって、『私企業』。その私企業が世界の基軸通貨を発行する権利を持って居ると言う事で、びっくりしてしまいました。そんな事が出来るなら、FRBの株主達は、何だってできますよね(アメリカの憲法では「貨幣の発行権は議会がこれを有する」って事ですから、これが本当なら、完全に“憲法違反”です。さらに彼らは“金利”を決定し、マネーサプライも操作している事になります)。

アメリカは『法事国家』『アメリカン・ドリームの国』『キリスト教ベースの公正な国』『自浄作用の働く国』『民主主義の盟主』ってイメージを持って居ますけど、実態はかなり違っているようです。ダーティーな部分は、日本なんて比較にならない位ダーティーのようです。

このような『金融危機』の状態ですけど、損をするのは何時も“国民”(アメリカ国民だけではないです。世界の庶民と言った方が正確だと思います)。そして、どんな状況でも巨額の“利益”を得るのは『一部の超エスタブリッシュメント』のようです。

彼らの『目的』は、多分“マネー”では無いと思います。なぜなら、彼らは「いくらでもマネーを作る事が出来る」からです。

多分、今回も、彼らの書いた筋書き通りに事は進んで居るのだと思います。『陰謀史観』は好きではないですけど、現実、そういう方向で世界は動いているようです。

株価暴落は、彼らの“常套手段”で、暴落した時に、その“未だ仲間で無い企業”の暴落した株を買い占め、自分たちのモノにするようです。不況も、恐慌でさえ、彼らにとっては(彼らが作りだしたものですけど)千載一遇のチャンスのようです。

投稿: 阿頼王 | 2008年10月 1日 (水) 09時02分

阿頼王さん

エルヴィン・シュレディンガー氏の『生命とは何か』はさすがに読まれていますね。あの時代に、あれだけの概念を書いているのはさすがシュレディンガーですよね。こういう本を学生さんには読んでとことん考えて欲しいです。
アメリカの一部の超エスタブリッシュメントらが、自分たちの思うようにやっているのだとしたらなんとも恐ろしいですね。このような人たちこそ、世界をゲーム感覚で操っているのでしょうね。一般市民、国民はそういう人たちとどう戦っていけばいいのでしょうね。

投稿: Mamoru Matsubara | 2008年10月 1日 (水) 20時30分

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