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2008年10月26日 (日)

夜回り先生の講演会

 週末は学園祭とオープンキャンパスがありました。オープンキャンパスのほうは、この時期は入試も始まっているので来てくれる生徒さんは今までよりは少なかったようです。
 学園祭のほうは、土、日はかなり盛況でした。今日は、ショコタンのコンサートもありましたし。夜の花火もありましたが、それは見ずに早めに帰ってきました。
 昨日は、夜回り先生こと水谷修先生の講演会がありました。うちの学生さんが、整理券を取りに並んでいたらしく、2枚ゲットしたというので、その1枚をわざわざ持ってきてくれました。ラッキーでした。その学生さんの好意に甘え、その整理券をもらって聞きに行きました。やはり、整理券を配るだけあって、会場は整理券をゲットできなくて立ち見でもいいから入ろうとする人たちで並んでいました。整理券のある私は申し訳なさそうにその中を入っていき、指定された席にすわることができました。ほんと学生さんに感謝です。
 テレビで講演の様子を見たことがありましたが、やはり生で聞くのはすごく説得力があります。18年間、夜の世界で様々な生徒さんと実際に接してきているという経験からくる話は、偽りがないです。どれだけ生徒さんのために自分の身を削って働いてきたか、ほんとすごい人だと思います。水谷先生は、今、リンパ腫を患っていて、あと何年も生きられるか分からないのですが、死ぬまで生徒さんのために働くということでその決意は並大抵のものではありません。
 話の中で、日本の子供たちは、自分が落ち着く居場所として学校や家庭をあげる子が、他の国と比べて極端に低いようです。このことは子供たちにとって学校や家庭が楽しい場所ではないことを意味するわけで、それは日本の教育を考える上で非常に問題であるということです。
 学校では子供たちは、テストの点数だけで評価されるだけで、悪ければ、勉強しなさいと家庭で親から言われれば、家も学校も楽しい居心地の場所になるわけがないです。更に、今のインターネットや携帯電話の社会によって、誰もがその世界にどっぷりつかり、あたかもそこに信じる世界があるかのように錯覚してしまっている。今回の水谷先生の講演では、特にそのあたりは非常に危惧されていました。特にこういう子供たちは、家にこもってネットしているわけなので、夜回りしていても会えないわけです。そういう意味で、水谷先生も普通は信用していないマスコミ(テレビ)を使ってそういう子供たちにも訴えているのだそうです。他にもリストカットや薬物依存など、想像を絶するような今の子供たちの過酷な状況に胸がふさがれる思いがしました。そんな中でも、「水谷はいつもここにいるよ。いつも一緒にいるよ。だから一緒に生きていこうよ」と子供たちにメッセージを送り続けている姿を見て、ほんと胸が熱くなりました。久しぶりに心が動かされる講演を聞きました。

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コメント

松原先生 おはようございます。
夜回り先生、思ってた通りの人だったようですね。
先生ラッキーでしたね。日頃の行いが学生さんに通じているからだと思いますヽ(´▽`)/

しかし、なかなか普通では出来ないですよね。18年も夜に子供たち(と言っても大人に近い人も……)に接するなんて。
しかも、結構、夜中に遊び回っている人の中には“ヤンチャ”な人が多いでしょうしね。
普通の人なら、反対に“敬遠”しますよね。
しかし、

>日本の子供たちは、自分が落ち着く居場所として学校や家庭をあげる子が、他の国と比べて極端に低いようです。

って言うのは、とても大きな問題ですけど、解るような気がします。

子供って、やっぱり自力で飛びたてるようになるまでは、自分を理解して守ってくれる人が必要だと思います。

本来はそれは“家庭”であるべきですけど、親も大人になりきれていなくて(同じような環境で育ってきて、年齢的には大人ですけど、精神的には子供のまま)、自分の子供さえ満足に観てやる事が出来ないのだと思います。

自分の子供を放っておいて、自分の好きなように生きている大人が、すごく増えている。
しかも、性質の悪いのは、そういう人に限って、『それが“大人”だと勘違いしている』
ように思います。

日本の“大人”の定義は、非常に歪んだものになっていると思います。

そして、そのような“大人”たちが形成する社会ですから、当然、社会も歪んでいます。
このような、“歪んだ社会”に子供達は敏感ですし、そこに『夢や希望』を持つのは、非常に困難だと思います。

これは『日本の社会病理』ですね。

自分の事しか考えない、勝手な時だけ“怒ったり”、「勉強しろ!!」としか言わない親なんて、もう子供を産み育てる資格なんてないですよね。

でも、厳しいですけど、それは、戦後、この国が営々と築き上げてきた文化です。

国は、その国の“リーダー”たちを見れば、大方の検討は付きますよね。

今のこの国の“リーダー”たちは、『正しい方向』を模索するよりは、『間違っていようが、自分さえ良ければ他人がどうなろうと知った事ではない』って人達ばかりのような気がします。そんな国の“行く末”は子供でも解りますよ。むしろ“多感”な年代ですから、余計に“大人たちの(社会)矛盾”を感じて、反発する子供も居ると思いますよ。だって、それはまさに『自分たちの未来』ですからね。その『自分たちの未来』に“希望”を与えてくれるどころか、自分たちに『負の遺産』を押し付けようとばかりしているんですから。

ただ、彼らは『正当な反抗方法』が解らないので、あまり褒められたものではない“グレル”とか、“八つ当たりする”とかと言った方法しか無いのだと思います(そこまで、纏まって思考もしていないでしょうけどね。ただ“不満”“不安”はすごく感じているでしょうね。今の彼らは多分、内面にたまった“ストレス”を発散しているだけでしょうね。そして悲しいかな、そんな方法でしか自己表現出来ないのではないでしょうか)。

しかし、夜回り先生、具合が悪いと言う事は聞いて居ましたけど、

>リンパ腫を患っていて、あと何年も生きられるか分からない

って状況なんですね。例え一人でも、自分たちを理解してくれる(或いは、理解しようとしてくれる)人の存在は、今の若者たちにとって貴重な存在です。

>あと何年も生きられるか分からないのですが、死ぬまで生徒さんのために働く

そんな、壮絶な決意を抱かれる、夜回り先生に敬服しますが、そんな悲しい事をおっしゃらずに、病魔にも打ち勝って、長く子供たちの相談役になって欲しいと思います。

投稿: 阿頼王 | 2008年10月27日 (月) 07時54分

阿頼王さん

阿頼王さんが言うように、親が家庭で子供には勉強しろというが、自分ではおそらく子供たちがやっている内容はわからない。大人は大人で勝手なことをしているということで、非常に子供たちにとっては家庭自体が落ち着けないんですよね。そういう自分も、娘に対して口だけで、自分をしっかり見せないとだめなんでしょうね。しっかりとした生き方を。子供は親をよく見ていますからね。というか、私自身、8年も単身赴任しているので娘にとっては毎日姿をみていないというのも問題になるのですが。


投稿: Mamoru Matsubara | 2008年10月28日 (火) 20時59分

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