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2008年10月30日 (木)

定額給付金。ETCつけなければ。

 今日で今期の基礎バイオサイエンス実験は終わりました。これであとは週2日の講義だけになったので少し楽になりました。もちろん講義準備はあるので息は抜けませんが。

 政治のほうは、どうも年内解散はなくなったようです。10月最初から選挙事務所を立ち上げた政治家はやりきれないでしょう。もう一回仕切り直しになってしまいました。
 経済対策の一環として、全世帯に定額金給付金を出すとか、高速道路を土、日に1000円以下にするようです。でも、冷静に考えれば、全世帯に定額給付金を出しても消費が上昇するわけはなく、あまり意味のない政策ということは目に見えています。国民は、先行きの不安を感じているわけなので、そういう不安をなくすような政策を考えるのが政治家なのです。年金はどうなるのか分からない、いつリストラにあうのか分からないでは、不安はさらに増えるばかりです。国や政治家が、国民の将来の不安を払拭させるような考えを出さなければ、小手先の経済対策などやっても絶対に無理です。
 
 高速道路が週末1000円になったら、ガソリン代を考えても、車で名古屋で帰ったほうが安くつくかもしれません。ただ、その前にETCにしなければなりませんが。本来なら民主党のように無料にしてくれればいいのですが。

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コメント

松原先生 おはようございます。
やはり、今の状況下での国政選挙は、与党、自民党にとって非常に不利ですからね。
でも、一度、民主党に政権を担当してもらった方が良いとおもいますけどね。
公明党がどう動くかも見たいですしね。

多分、民主党は自民党以上に政策統一が難しいと思うので、小沢さんの手腕も見たいですし、本来の意味で、『現在日本の縮図』の様な党ですから、ある意味、より民主主義的だと思います。

麻生総理は、大久保利通の末裔で、吉田茂の孫ですから、こういう世襲制の民主主義と言う“矛盾”の代表のような存在ですね。
それに、超リッチのボンボンですから、

「庶民の痛み」

なんて叫んでおられますけど、解る訳がありませんよね。麻生財閥の御曹司で、若くしていきなり会社社長。財界人ですよね。

そう言えば、大久保利通は西郷隆盛の盟友でしたけど、西郷さんは実直一筋、大久保は世渡り上手だったようですね、でも、そのお陰で、西郷さんは随分と救われて、明治維新最高の功労者と言われていますけどね。

西郷さんは、志士の中では最高の地位の“参議”になったんですけど、薩摩藩の士族たちの不満(徴兵令と廃刀令で、武士としてのプライドを奪われた)を呑んで、自ら“反政府”の立場に身を落し、西南戦争で負けるべくして負け、自刃してしまいましたね。

元々『死を覚悟しての行動』だったのですけど、自らが成した“維新”が、それを支えた下級武士のプライドさえも奪った事に対する“自分の中のけじめ”だったのでしょうね。

こう言う『人物』は皆、暗殺されたり、維新の戦いの中で戦死したり、死んでしまいましたね。だから、ある意味、生き残った新政府は人材としては、(言い方は悪いですけど)“残りかす”だった。でも、その“残りかす”でさえ、この国のために命を賭けた、今のリーダーたちに比べれば遙かに雲上の人達だったと思います。それどころか、名もなき志士たちでさえ、遙かに上だったと思います。現在は、そういう人は“絶滅種”ですね。

>経済対策の一環として、全世帯に定額金給付金を出すとか、高速道路を土、日に1000円以下にするようです。

けど、先生が仰るように、経済効果は殆ど無いでしょうね。

現状、金融危機による不況の為に、税収が5兆円ほど足りなくなるとか。それも赤字国債の発行でしのぐしかない。

地方の景気のテコ入れのために、1兆円を回すらしいですけど、すでに、小泉内閣の『三位一体の改革』が崩れていて、地方財源は『税源移譲額よりも補助金削減額のほうが大きいため、地方自治体からは税源移譲が不十分だとの意見もあがった。加えて、地方交付税と財源対策債とを合わせて約2兆9000億円が削減』されているのが現状です。ここに1兆円入れても、まだ2兆円のマイナスです。これで“不況対策”と言われても……。

なんで、こうチマチマとした対策で問題を先送りにし、雪だるま式に、知らぬ間に問題を大きくして行くのかですね。

「明確な処方箋が見つからない」

と言うのが本当のところでしょうけど、無駄金は未だにドンドコ使っていますよ。

なんで国民は怒らないのでしょうね。国民は主権者(一応)なんですから、政府や役人に、「全ての情報を開示しろ!」って言えば良いのにと思いますけどね。まあ、わたしが思っていたより、国民は“レベルが低い”ですね。と言うか、それが当たり前と言えば当たり前で、国民は「日々の生活に追われて」ますからね(国はそういう政策をとっていますから)。ただ、『民主主義』を選択した(させられた)時点で、国民はもっと、レベルを上げ、政治に目を向け、政治家や役人を監視しなくてはならないと思います。そして、彼らに対抗できるだけの“知識武装”“理論武装”をしなくてはならない。

ただ、もしもそう言ったとしても“本当の情報”は出してこないでしょうけどね。多分、政府や役人も、感覚的にはヤバイ事は感じていると思いますけど、実際の数字は把握していないと思います。これで、国家運営って言うのですから、ヘソで茶が沸きますね。まあ、どこの国でも似たり寄ったりでしょうけど。経済だけが“武器”(だった?)この国がもうめちゃくちゃですからね。

高速道路の料金を下げると言う事ですけど、地方の高速道路ですね。首都高と阪神高速道路は祝日だけ700円を500円にするとかですね。これも『裏あり政策』ですよね。
赤字の、所謂、無駄金使いの高速道路の料金を大幅に下げて、さらに赤字が増えるだけですね。本来は逆だと思いますよ。黒字路線の高速料金は下げて、赤字路線は上げるのが“経済原則”だとおもうのですけど。

ここにETCが絡んでいるんですね。対象はETC搭載車。勿論、ETCを使えば、人件費は掛かりません(本当は、初期費用、維持費、修理費、点検費がかかる)けどね。

今、日本国内で走っている車両、概ね7908万台だそうです。そのうち既にETCを積んでいる車両はそれ程多く無いでしょうね。そして、この政策の為に、例えばそのうちの30%の車がETCを積むと仮定すると、2400万台ですね。ETCは1台概ね1万円、さらに設置と設定で8000円程度だそうです。これで1台当り18000円。すると、4300億円のお金が動く事になります。ETCメーカーや自動車会社は『大喜び』しますよね。もしも、全ての車がETCを積めば……。

そう言えば、地上波デジタル化もそんな“政策”のような気がしますね。これはTVメーカーの圧力ですかね。この政策も矛盾しているのは、デジタル化すると、著作権がより侵害される可能性が非常に高いと言う事です。勿論、今でもそうなんですけどね(その方法とか書かれた雑誌とか一杯出でいますよね)

この国の借金は、現在、公称で国と地方合わせて800兆円(一説には1000兆円かそれ以上)。どこまでが“国家破産”のボーダーラインなのか解りませんけど、そして今も尚、膨れ上がり続けている。この“バブル”と言うか“時限爆弾”が爆発する時が恐ろしいです。

投稿: 阿頼王 | 2008年10月31日 (金) 08時01分

阿頼王さん

麻生さんは、大久保利通の末裔でもあるんですね。あの人は、ほんとボンボンですね。毎晩ホテルでの食事ですし、カップラーメンの値段も知らないのですから。それにしゃべり方も人を見下すような感じがしますし。
阿頼王さんおっしゃるように、ETCにしろ地上波デジタルにしろ、これによって特定の業界や会社が儲かるわけですね。そもそもなぜETC搭載の車だけが割り引きなのか。こういうことはおそらくいろんな分野でありそうです。まじめにやっている中小企業はやりきれないですよね。

投稿: Mamoru Matsubara | 2008年10月31日 (金) 13時01分

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