« 初めての研究室飲み会 | トップページ | 熊本出張 »

2009年1月26日 (月)

読書のアウトプット

 今日、明日と一般入試試験です。最近は、私立大学では年末までの推薦入試で定員の半分以上が決まってしまうとはいえ、やはり一般入試試験は最も重要であるのでいろんな意味で緊張感をもってやる行事です。朝方、雪が降っておりましたが、入試に影響がでることはなくホッとしております。明日も天気が良ければいいのですが。
 
 週末は、娘と遊ぶ予定でおりましたが、娘のほうは、土、日曜日ともお友達と約束しており、ショッピングセンターでプリクラをとったり、寒い中公園で遊んだりと元気一杯です。ということでこちらは読書三昧です。科学、経済、ノンフィクションなどいろんなジャンルの本を4冊ほど一挙に読みました。その中で、「読書は1冊のノートにまとめなさい」というのも読みました。昨年読んだ「情報は1冊のノートにまとめなさい」(奥野宣之著)の第2弾ということで、私自身も、同じような考え方をもっていたので今回もどんなものかと思い読んでみました。読書したあとは確かにノートにまとめるのが億劫なので、時間がないとなかなかまとめることはしないのですが、やはり読書からのアウトプットを出すためには、簡単なまとめや自分の感じたこことを書くのが必要なのでしょう。特に物書きする人は絶対に必要なことなのでしょうね。私自身は、やはり現実的にはそのような時間がないです。もう少しアウトプットの出せる読み方をしなければならないとはつくづく感じてはいるので、今後工夫が必要でかも。

|

« 初めての研究室飲み会 | トップページ | 熊本出張 »

コメント

松原先生 おはようございます。
すごい時代になっていますね~

>私立大学では年末までの推薦入試で定員の
半分以上が決まってしまう

のですね。そう言えば、うちのお姉ちゃん、公立高校ですけど、推薦だったんで、これで大学も推薦で行っちゃう(多分行っちゃいます^^;)と、『受験』経験無しって事になりますね。
やっぱり、『受験』と言う“かなり高いハードル”があるから、学生さんたちは勉強するので、現在の“大学に入ったら楽勝パターン”の日本の教育制度では、『受験』で、磨かれる部分が大きいと思うのですけどね。ただ“本来あるべき磨き方”では無いとは思いますけど……。

娘さん、お友達と遊ぶ約束しちゃってたのですね。少々“寂しい”ような気がされると思います、けど段々“友達”の方が良くなって来ますよね(自分の事を思い返してもそうでしたね)。
うちなんか、小さい頃は、
「大きくなったらパパのお嫁さんになる」
って、何時もくっついて来ていましたけど、現在、殆ど話もしてくれません^^;

読書する時間が出来たので、まあ、良しと言う事で……。

>読書は1冊のノートにまとめなさい

確かに、そう出来れば良いなと思いますけど、何時も数冊を並行で読んで居るわたしには少々無理ですね~ 本当に、タイトルと、ポイントと印象に残った事だけでもいいのでしょうけど、もう既に別の本を加えて読んで居ますからね~

で、日本経済の著書も読まれたそうですけど、それって“高橋洋一氏”の本でしょうか?
もし、そうなら、わたしが、
「ようやく、日本経済の債務の巨額(財政が傷んでいる)のに、なんで円高なのか、解りました」
と言って居るのか、もう解っておられると思います。

高橋氏の“良い所”は、具体的な“数字”と、基礎から先端までの“経済理論”で、論理的に書かれている所ですね。氏は元々、数学科の出ですから、非常に理解しやすいです。ただ、わたしは『経済学は万能ではない。経済学が成立しない環境の国々も、多く存在する』とも思っていますけどね(或いは“経済学”もまだまだ完成途上の学問。もちろん完成した“学問”なんて存在しないですけどね)。

ところで、『解った』と言うのは、

①日本の財政は、債務も大きいが、資産も大きく、その資産は金融資産だけで、200~300兆円、固定資産を入れれば、700兆円程度はある(=日本の財政は「それ程、傷んでいない」)。サブプライムの影響も、欧米とは二桁、多く見積もっても一桁違うので(1~2兆円)、直接的なダネージはそれ程無い。むしろ、今後の経済政策が問題(心配)である。

②不況時の経済対策には“財政出動”による対策(日本のお家芸です)と、“金融”対策がある。実は、
「為替が変動相場である場合、財政対策の効果は殆ど無い」
わたしたちは、あの大恐慌から脱出出来たのは、『ケインズの言う、財政対策=公共事業(ニューディール政策)によるものと、信じている(事実、どの「教科書」を見てもそう説明されてますよね)が、実は、統計を取ったところ、金融政策(=当時は『金本位制』が主流でした)、つまりは「金本位制」を放棄した国から順番に景気が回復している。
以上の事は、欧米では“常識”になっている(統計による“回復曲線図”も紹介されていて、これも“驚き”でした)。
ノーベル賞学者のスティグリッツ教授や、現FRB議長のバーナンキ氏も当然の事、知っております。

③要は、日本の「長引く不況」は、日銀の金利政策の度重なるミスが原因である。
そう言えば、長引く不況の中、何度か、“景気の上向き傾向”が観られた事がありましたが、せっかくの“上向き傾向”を、全て潰しています。日銀は、GDPデフレーターを観ながら金利の調整を図るのですけど、この『GDPデフレーター』にはバイアスがかかるので、普通、欧米では2~3%位上昇しないと金利調整しないのですけど、日銀はプラスに転じた時点、あるいは1%程度で金利調整に(金利の引き上げ=金融引き締め)です。入っています。これでは、実質マイナスで、まだ緩和が必要な時点で、反対に引き締めちゃったって事です。

④円高ですが、結局は「国際間の金利差」が大きな要因です。しかも、実質金利が、例えば、アメリカが1%、日本が0.25%ととします。それなら、日本にお金が集まって、アメリカからはお金が出て行く。アメリカは市場に流通するマネーが不足して、当然、デフレ。ただ、ここに“為替リスク”(変動相場性ですから当然ですね)があるので、そんなに単純ではないようです。
で、ここで、例えば、アメリカが金融緩和をして、1%から一気に3%金利に金利を引き上げたとします。日本は、それに合わせようと、「0.25%金利を引き上げる」と発表し、最終ケチって0.2%しか引き上げ無かった場合、僅かに0.05%の事ですが、市場は、メッセージとして、
「アメリカの金融緩和政策は本気だ」
「日本の金融緩和政策は本気ではない」
と取るようです。で、市場は先の読み合いですから、実質の金利よりも、相対的な金利変動に左右されるそうです。
この逆の場合も、また同じです。
で、現状の『円高』は国際間の相対的な金利政策の“差”によって生じて来ています。
日銀は、昔から、『何が何でも引き締める』と言うDNAを持っていると高橋氏は言っておられます。
要は、日本の長引く不況は、市場にハイパワード・マネーが少なく、そのためにデフレ経済がづ~っと続いて居ると言う訳ですね。

⑤その他、日本では『役所』&『マスコミ』が世界の常識ではない事を、常識として垂れ流して国民を“洗脳”していますが、本当にビックリです。
例えば、
『福井前日銀総裁(ノーパン・シャブシャブ男です)は、国際的にもトップクラスの優秀な、中央銀行総裁』と世界的に認められている。
って、マスコミは言ってますけど、アメリカでは、例えば高橋氏の留学先のプリンストン大学でも、
「日本の金融政策は全く理解出来ない」
まあ、はっきり言って、スティグリッツ教授やバーナンキ議長(高橋氏留学時、プリンストン大教授)も、日銀の金融政策はクレイジーだと思っていたようです。

一寸、説明が下手くそで済みません(記憶を頼りにだけ書いていますので=良い訳です)。高橋氏の著書を読まれれば、もっと理解しやすいと思います。

投稿: 阿頼王 | 2009年1月27日 (火) 10時10分

阿頼王さん

 まだ高橋さんの本は読んでいなく、これから読もうと思っていました。でも、 阿頼王さんの分かりやすい説明で予備知識を得ることができたので、事前勉強としては助かりました。有難うございます。
 昨日のどこかの番組や日曜日の政治番組でも高橋さんの話題が出ていました。結構、いいことを言っていると評価している人が多かったような認識のようです。

投稿: Mamoru Matsubara | 2009年1月27日 (火) 13時40分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 読書のアウトプット:

» 「読書は1冊のノートにまとめなさい」奥野宣之 [BON APPETIT!]
ブログネタ:あなたのオススメの一冊 参加中 読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング/奥野宣之 ¥1,365 Amazon.co.jp 人との出会い、服との出会い、 わたしは色んな出会いにわくわくして 色んな出... [続きを読む]

受信: 2009年1月29日 (木) 00時06分

« 初めての研究室飲み会 | トップページ | 熊本出張 »