寒暖の差が激しい。G7での失態。金融政策
土曜日、日曜日と暖かかったのですが今日は一転して寒くなりました。帰りは雪が降っていました。明日は入試日なので積もらなければいいのですが。それにしてもこんなに気温が変化すると体がほんとついていきません。風邪を引かないようにしなければ。
G7の記者会見で中川大臣が見せた大失態が世界に配信されたようです。あれは完全にお酒に酔っていた姿です。風邪薬の副作用であんな状態にならないですよね。いずれにしても世界の公的な場所であのような会見を行うというのは完全に大臣として失格でしょう。世の中には許されることと許されないことがあります。あれでおとがめがないというのはかなり問題があるのですが。これでさらに麻生内閣の支持率が下がるでしょう。というか、今日もまた10%を切るか切らないかのところまできているようです。
GDPも34年ぶりの下げ率ということで、日本経済もかなりきついです。アメリカのサブプライム問題が原因の割にはアメリカよりも下げ率が低いです。一方では、あのサブプライム問題が日本の今の経済状況の引き金になったのではないといっている人もいます。最近読んだ高橋洋一さんの「この金融政策が日本経済を救う」では、金融政策、特に2006年から2007年にかけての金融引き締めが今の日本経済の先行き不安の原因になっていると主張しています。この時期に、お金の量を増やさないといけなかったのに、日銀が誘導金利を引き上げて、国内に出回るお金の量を減らしたのが一つの原因と言っています。
これが本当かどうかはほかの人の本などもじっくり読んでみないと分かりませんが、いずれにしても日本の輸出産業がかなりこの半年で大打撃を受けているわけで、この日本の輸出産業依存の構図を変えていかなければならないのでしょう。
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コメント
松原先生 おはようございます。
観測史上、2月の気温としては、記録的な暖かさになりましたね。しかし、今日はもう平年並みに戻っていますね。こう、急激に気温が変化すると、本当に「身体が付いて行けません」ね。
中川大臣の醜態は、世界に配信されたので、一国の代表として、今の世界的経済危機の中で出席したのですから、責任は重いと思います。
実は『中川財務相は辞任すべきか』というアンケートがあって、わたしは、
「現時点では辞任するべきではない」
としました^^
「但し、この世界的経済危機の中で、一国の代表として出席した国際経済会議で、あのような姿を晒してしまったので、中川財務相には『説明責任』(日本と世界に対して)があると同時に、単なる『謝罪』では無い、『信頼回復』に全力で取り組む責任があると思います。これは、価値観の多様な世界に対して行わなければならないのですから、非常に困難な仕事だと思います(むしろ『単なる謝罪』に反発する国も多いと思います)。しかし、必ず行わなければならない事だと思います。
例えば、改めて『日本の財務政策を世界基準で説明し、実行する』事を、国内外に発信する努力はなされるべきだと思います(これで、中川財務相と日本が、世界基準の財政政策能力を持って居るのか、ある程度は解ると思います)。そして、最終的には、日本国民が“選挙行動”を通して、決めれば良いと思います。」
と言うような意見を書かせて頂きました。
しかし、今、TVのニュースやってるのですけど、どうも「言い訳めいた事しか」言っていませんね……少々残念ですね^^;
日本は『公共事業』一本やりの、公共投資をし続けていますけど、マンデル―フレミングの法則(これは30年以上の『風雪に耐えて居る理論』で、これで、マンデルさんとフレミングさんはノーベル経済学賞を獲得されています)では、『変動相場制下では、公共投資などの財政政策は、効果が無い』ことが明らかにされています。もちろん、諸外国は、日本の『ばら撒き財政政策』には口をはさみません。なぜならその“利得”は自分たちにもたらされるからです。ただ、バーナンキ現FRB議長は、日本の財政・金融政策は「プワー」だと(高橋氏によれば彼は紳士なので、露骨な表現はしないそうです)、またノーベル経済学賞学者のスティグリッツ教授は「ストッピッド」だと言っているようです。
今回の世界的経済危機は『サブプライム問題』が悪者にされていますけど(確かに、悪い方向に影響を与えた事は確かですけど)、どうも、それがメインの問題ではないような気がします。
今、少しづつ調べて居ます。答えが出るかどうかわかりませんけど……。
投稿: 阿頼王 | 2009年2月17日 (火) 08時29分
阿頼王さん
中川さんは結局自ら辞任しましたね。というか周りからのプレシャーが相当あったのでしょうね。
>マンデル―フレミングの法則では、『変動>相場制下では、公共投資などの財政政策
>は、効果が無い』ことが
高橋洋一さんの本でこういう法則があることをはじめて知りました。経済学というのは奥が深いんですね。様々なファクターをどのように理論に組み込んでいくのか。実際の経済は本当にいろんな要素で絡み合っているので、予想していくのは難しいと思いますが、政策を考える側としては、やはり最低限のセオリーを考えて経済政策を考えていかなければならないと思います。
投稿: Mamoru Matsubara | 2009年2月17日 (火) 23時14分