卒業演習。行政刷新会議
今週もあっという間に過ぎてしまいました。昨日は、研究室の卒業演習があり、2人の学生に英語の文献紹介をしてもらいました。最初は、読むので精一杯で、細かな実験手法や、結果、考察の理解についてはところどころ怪しいところもありますが、初回にしてはまずまずではないかと思います。回数を重ねていくうちに、要領が分かってくるので、担当者のレベルも上がっていくのではないかと思っています。聞くほうのdutyとしては、発表者の評価や、発表内容からキーワードを選んで、それについて調べるので勉強になるはずです。
本日は、午後からお客さんが来ていろいろと話していました。前の会社にいたときにお世話になったベンチャーキャピタルの方で、最近のベンチャーの話や、タンパク質解析技術のトレンドの話などしました。非常に有意義な時間でした。その方は、私より若いですが、キャピタルとしてこれまで様々なことを経験しているということで、なかなかのやり手です。完全な文系出身の方ですが、バイオのいろんなことも理解しているので、かなり勉強していると感じました。こういう世界では、逆に文系、理系と分けることすらナンセンスだとは思いますが。これからは両方の頭を持つ人が強くなる世の中になるでしょうし。
行政刷新会議の事業仕分けも3日目に入り、活発な議論がなされているようです。判定するまでの時間が短いという批判もあるようですが、パソコンからライブで議論の様子が見れるわけで、非常に透明な形で議論されているのは良いことではないかと思います。今日の午前中、SPring-8や理化学研究所の植物研究所についての事業についても仕分け人と担当者でやりとりがあり、聞いていると面白いです。ただ、質問される内容に対して、あまりかみ合わないような答えを返す場合もあり、担当者自身が本当にその組織のことを分かっているのかなーと思うところもあります。SPring-8のほうは3分の1削減のような結果だったようですが、そうなるとそこで働いている研究者にとってはかなり大変なことになるのでは。知り合いの人が結構いるので心配です。
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コメント
ヤックスオヤジです。
11月も後半、最低気温が10℃を下回り
いよいよ冬の始まりを予感させますが
いかがお過ごしでしょうか?
事業仕分けのシーン、確かに「税金の使い方の精査」という点では新鮮でしたね。
ただし民間で働くものとっては「予算獲得」という観点では「日常茶飯事」のシーンとして見れました。
(ちょっと冷めてますかね?)
今日、小学校の作品展を見てきて、子供たちの作品のオリジナリティさに新鮮さを覚えました。
理念といった終始変わらないものがある一方、変化のスピードが早く過去の常識だったことが通じなくなることが増えるこれからの世の名。
子供たちのように常に頭を新鮮にして物事に取り組んでいきたいと思いました。
投稿: | 2009年11月14日 (土) 18時49分
ヤックスオヤジさん
確かに民間にいる方々にとっては、毎年当然のことのようにやっているものですよね。特にこの厳しい社会状況では、事業予算のみならず人件費もカットされるのは当たり前なので、そのあたりは国も当然のこととしてやってもらいたいです。
私も土曜日の午後に作品展のほう行ってきました。子供たちのアイデアはほんとすごいです。あの創造性をずっと持ち続けていけれる社会にするよう大人のほうも努力しないといけないです。
投稿: Mamoru Matsubara | 2009年11月15日 (日) 00時37分