卒論締切日。就職内定率。JAL問題。
卒論は今日が締切りで、私が担当する学生さんは全員提出することができました。なんとか一安心です。ただ、実際には2月半ばに行う学部主催の発表会までは追加実験をしてもらわなければなりませんし、卒論のほうも細かいところを手直ししてもらって、最終版を出してもわなければならないので、もうひとふんばりしてもらわなければなりません。学生さんの気持ちとしては、そろそろ卒業旅行モードにもなるのかもしれませんが。
大学生の就職内定率(12月1日現在)が73%で、1996年からの調査開始以来最低ということのようです。あの就職氷河期といわれたときよりも下だったようです。我々の身近での数字はもう少し低いのではという感覚です。
このお正月から大学生の就職に関する本やキャリアデザインの本など読んだりして、なんとかしなければと思うのですが、なかなか難しいです。結局は、入りたいと思っている企業の人に、いかに一緒に仕事がしたいと思わせるかなのだと思います。しかし、それを自然にアピールできるようにするためには、これまでの家庭でのしつけや教育などもからんでくるので、大学の就職活動が始まってからの2,3ヶ月でというわけにはいかないです。
日本航空の株が年末までは100円くらいだったのが、今日は7円くらいということで大変な状況です。あんな大きな会社が企業再生機構にお世話になってしまうとは、企業経営は恐ろしいです。株主も上場廃止で責任をとらされるし、社員の方も給与が下げられるでしょうから、やりきれないでしょう。
稲盛さんが社長を引き受けるということで、どこまで再生するかです。稲盛さんの著書である「生き方」や「働き方」を昨年読みましたが、非常に重い言葉が書かれていました。自らも出家なされており、考え方も非常に純粋です。無報酬で社長をやるというのもうなづけます。がんばっていただきたいです。
この週末は、センター試験です。試験監督はありませんが、うちの大学も試験会場になるようなので、受験生のかたにはベストを尽くしてもらいたいです。
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コメント
ヤックスオヤジです。
朝刊を見て26年前の共通一次試験を思い出しました。
受験生は勿論、先生・家族にとっても悔いなき結果で終えられること願います。
とはいえ折角入学しても・・・
大学生の就職内定率のことは改めて深刻な状況と思います。
職に就けず、仕事を通じて腕を磨けない」人達が4人に1人・・・
10年後、経済規模の面では手の届かない立ち位置であろう、中国・インドと競争するためには人財しかないと思います。
とはいえ、稲盛さんが創立された京セラも最初は零細企業。
恵まれた立場で言うのは失礼かもしれませんが・・
大手企業は確かに、株主対応で採用は控えるという策を優先的にとっていると思います。
ただし「好きな仕事を通して腕を磨き成長する」という目で「中小企業での就職」を考えてみると、チャンスはあると信じたいます。
投稿: | 2010年1月16日 (土) 17時38分
ヤックスオヤジさん
朝刊にセンター試験の問題載ってましたね。ついつい英語は気になるのでどんな問題なのか見てしまいましたが。
「好きな仕事を通して腕を磨き成長する」という観点で学生のほうも企業を考えることをすればいいのですが、自分が何をやりたいのかというところがしっかりしていない学生さんが多いのも事実です。そこがしっかりしないと、自分を企業にアピールすることもできないので大変です。
中小企業からすると今はいい学生さんをとれるチャンスだと思います。学生さんのほうも自分にマッチした中小企業を探せば、将来の自分磨きにとっていいのですが。
投稿: Mamoru Matsubara | 2010年1月17日 (日) 22時36分