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2010年12月26日 (日)

就職難をぶっとばせ!で考えさせられたこと。

 昨日の午前中は京都の住家を大掃除し、午後名古屋に戻りました。夜は家族と一緒にチキンとクリスマースケーキを食べ、クリスマス気分を味わいました。
 今日は久しぶりに映画に行き、ハリーポッターを見ました。2時間半の大作で、いよいよ来春最後の上映になるようです。このシリーズもいよいよ終わりです。

 昨日の夜はNHKの「就職難をぶっとばせ!」という番組を見ていました。就職氷河期ということでNHKもこういう主旨の番組をやらざるを得ないような雰囲気でした。まだ就職が決まっていない学生さん、いわゆる就職ジャーナリストといわれている人や、企業の人事、高校の教員など様々な立場の方が出演していました。
基本的には、現在の就職難の現状、就職活動に伴う弊害、学生と企業のミスマッチングなどとともに、どのようにこれらを解決していかなくてはならないのかを専門家の方々が提案していました。新卒一括採用が企業にとって一斉に教育しやすいということは分かるのですが、既卒者でなぜ駄目なのか、そのためにわざわざ留年するという学生さんの行動も今ひとつ納得できないです。留年してでも大企業に入社したい学生さんが思った以上にいるのだなーということです。結局、就職までもが一種の大学受験のようになってしまっています。そのため、この企業に受かるためにはどのようにエントリーシートを書いて、面接ではどのように自分を見せればいいかというテスト勉強のようになってしまっています。これでは、会社に入ってから本当に社会人としてしっかりと仕事ができるのか不安になってしまいますよね。
番組の中である専門家のかたが、今ある仕事の7割を占めるような営業仕事に特化した営業大学でも作ったほうがいいのではという提言をされておりました。確かにそういう専門学校的な、いわゆるキャリアに直結したことを学ぶ大学が必要かもしれません。そういう意味では番組でも賛成する方が多かったのですが、よく考えてみた時に必ずしも納得できない部分もあります。営業自体学問化するようなものでもないし、こういうものこそ社会に出て試行錯誤して学んで成果を出していくものだと思います。大学は、リベラルアーツも含めて様々なものの考え方を学ぶ場でもあるので、全てキャリア教育だけ行うような職業訓練校ではないわけで、もし日本の大学全てがそのような方向になってしまったらそれこそグローバルで闘う人材を育てていくことができないと思います。もちろん大学で教えている立場として今の教育が完璧なものとは言えませんが、4年間の様々な講義や実験、卒業研究を通じて物事の考え方や調べ方、分析の仕方、あるいはチームで行う力や新しいものを創造していく力を養っていくわけです。それぞれの大学の理念に基づいた教育をしっかり受けることで社会人に必要な基礎力ならびに専門力を身につけることができるわけで、それをベースにして就職活動を闘っていけばいいのではと思うのですが。
 今回の番組でも議論されていましたが、とにかく就職活動の時期を遅らせて欲しいというのが大学側の希望です。もっと大学の学びの結果を採用結果に反映させることが必要ではないかと思います。そうであるならば、卒業年の後半からでもいいのではと思います。そのほうが企業側も採用の手間が今よりもずっと楽になるのでは。実際に、商社などは2013年度生からは卒業年の8月以降にするようですし、日本製薬工業も今よりは遅らせるということにするようです。企業としては、遅い採用計画にしても、良い学生さんが採用できればいいので、実際にやってみてそういう学生さんがたくさん採用できればそういう方向にいくのではと思います。是非そうなって欲しいです。番組でも映像に出ていましたが、ある大学の3回生の講義風景で秋学期になって学生さんがほとんど出席していないという状況は本当に異常だと思います。それを駄目だと言えない、つまり就職活動を止めなさいと言えない大学の立場もつらいです。

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