久しぶりの関東出張。
この3日間久しぶりの東京、横浜出張でした。昨年の4月から泊まりの出張は全くなかったのでこの時期にようやく出来たという感じです。やはり外に出ていろんな空気を吸わなくては駄目です。
一昨日はバイオベンチャーへの調査研究ということで、知り合いの方のバイオベンチャーで技術や今後の戦略などを取材しました。もともと私自身もバイオベンチャーで働いていたのでこういう調査研究は非常に興味があります。技術的な問題や経営的な問題について様々なことが聞けていいレポートが書けそうです。
昨日は横浜市立大学主催の国際学術フォーラムに参加しました。「創薬のための分子イメージング技術と承認審査」という内容で、非常に勉強になりました。PET/CTやPET/MRIなどで用いられるPET薬剤の歴史や開発の現状などこの分野のトップの方の話だったので非常に分かりやすかったです。今後、特にがんの診断やアルツハイマーなどの認知症の診断にこのPET薬剤というのは非常に重要になります。また、疾患原因解明や医薬品の開発においても体内の薬物動態を見るために使用でき、医薬品開発のコスト削減にもつながるという意味でこの技術の進歩は鍵になります。医薬品医療機器総合機構の審議官からの話もあり、今後このような革新的な医薬品がどれだけ早く患者さんのもとに届けられるのに何が必要かということも議論されました。いつもの研究分野とは全く異分野の話でしたが大変ためになりました。
少し出張中に時間もあったのでお上りさんで東京スカイツリーを見に行きました。やはり想像以上に高い建造物でした。間近だと相当頭を上げなかればなりませんでした。次回来るときはこの上からの景色が観たいですが、1,2年は相当混むようなのでいつになるでしょうか・・。
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コメント
松原先生へ
東京、横浜出張お疲れ様でした(o^-^o)
でも、充実された時間を過ごされたようでなによりです。
CT、MRI、PETと医療現場の技術進歩には目覚ましいものがありますね。
でも、一方で、「新薬の認可」がなかなか下りないようですね。と言うのは、大学院の同級生(彼はまだ若く30歳前後)で、何とか言うヤヤコシイ名前の「難病」らしいのですが、その治療薬はアメリカでは認可されてて使われてる(と彼が言ってました)らしいです。
で、そういう理由で、彼は「TPP賛成」なんですけどね。
まぁ、先生も御存じでしょうけど経済学の初歩で「比較優位」と言うのがあって、「自由貿易ではお互いがWin-Winの関係になる」と習います。だから、普通(?)の経済学者さんは「TPP賛成」…となる(教科書通りですから)。但し「情報の非対称性」(片一方は全ての情報をもってるけど、もう片一方は一部の情報しか持っていない)が有る場合は、前提条件が歪むので、片一方だけが得をする。
わたしは経済学をお勉強してますが、TPPには後ろ向きです。それは「米国の戦略的」な部分が(アメリカは、今、高い失業率で政権が危うい、で、オバマ大統領は再選を目指して雇用を創出しようとしています、これは日本側から見ると、「失業」の輸入になるでしょう)見えているからです。日米同盟がTPP不参加で壊れる…日本の安全保障の大問題だ…と見る人も居るでしょうけど、それで壊れるのならTPPに参加してても壊れると思います。
それでも、親しい人が苦しんでると、考えちゃいますよね…。
東京スカイツリー、凄いですか? 634m、竣工しましたね。これを手がけたゼネコンで働いている人も、ウチの同級生で居ます(笑)
確か東京タワーが332.6mですから、その倍近くの高さがあるのですね!
見上げると首が痛くなりそうですね。世界一高い建造物は例のドバイの「ブルジュ・ハリファ」で828mらしいですね。しかし、六甲山が標高931.25mですから、東京スカイツリーでももう驚きの高さですね~ まるで現代版「バベルの塔」みたいな…神がまたお怒りにならなければ良いのですが…あっ、わたし仏教徒でしたヽ(´▽`)/
投稿: Kouryuu | 2012年3月 3日 (土) 03時26分
Kouryuuさん
久しぶりの出張で刺激を受けることができました。
日本のドラッグラグの問題はなかなか解消しないですね。どちらかというと日本において製薬企業の申請が遅いというのが問題になるっているのかと思います。TPPが通るとアメリカで申請されたものは、日本で治験をしなくても良くなるのでその部分の問題はなくなるのでしょう。しかし、こういう薬は薬価が高くなるわけですので、お金持ちしか享受できないような医療になっていくでしょうね。そういう意味で、TPPも難しいでしょうね。 Kouryuuさんが言う経済学から見るご指摘も興味があります。
投稿: Mamoru Matsubara | 2012年3月 5日 (月) 02時44分
松原先生へ
先生は「新薬」と言うか「未知の薬効成分」とかに関心ありますか?
実は「非常に興味のある話」を聞きました。これ、実は、非常にオープンにされてる「情報」なのですが、わたしは(その業界に詳しくないので)寡聞にして「研究結果が出た」と聞いたことがありません(だから、過去に研究されてて×だった可能性もあります…)。
それは「非常に腫瘍に効能があるのか」或いは「非常に免疫力を高める」効果があるようです(多分、後者だと思います…素人考えですが…)。
その「モノ」の中の、何が「薬効成分なのか」研究する必要がありますが、そして「どのような経路で効果があるのか」を研究しなければなりませんが、「話では非常に興味深いモノ」です。
一応、その「モノ」はどこにでもある訳ではないので、それが有ると思われる地域の知り合い(ネットで知り合いました)に聞いたところ、やはり「有る」みたいです。
もしも、先生が(或いは先生のお知り合いの「ベンチャー企業」さんが関心があるのであれば、詳しい話をさせて頂きたいと思います。
その時は、ブログ・コメント欄では話せませんから、先生のHPのメールに連絡させて頂きたいと思います(先生のHPのメールのセキュリティは万全ですか?)。
御一考下されればと思っております。
P.S.
もしも「既に、色々な研究者が研究済み」だったらご容赦の程、お願いいたします。できればお忙しいでしょうが、わたし個人としては松原先生に「研究」して「成果」を出して頂きたいと思っております。
投稿: Kouryuu | 2012年3月 5日 (月) 13時49分
Kouryuuさん
連絡していただければと思います。よろしくお願いします。
投稿: Mamoru Matsubara | 2012年3月 6日 (火) 08時23分