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2014年7月12日 (土)

大学での主体的学修と研究の意味。

 既に7月に入り、あと2週間もすれば期末試験になります。実習が終わったとはいえ、いろいろとやることが多く、なかなか自分のペースに持ち込めていません。
 4回生も内定をもらっている学生は一安心ですが、まだ就活している学生は、毎日が緊迫している感じです。
 大学院を目指す学生さんは、今週から国立大学院の試験が始まりました。自分の持っている力をいかに出せるかが合否のポイントになるでしょう。

 今日は、ベネッセの大学シンポジウム2014が大阪経済大学でありました。大阪経済大学には初めて行きましたが、うちの大学と異なり完全な都市型大学で、周りには飲食店も多く、また梅田などにも近いので大学生にとっては便利なところでしょう。実際にそういう理由でこの大学に入ってくる学生も多いようです。

 今回のシンポジウムのテーマは「学生が成長する教学改革:学びに向かう動機づけの工夫と効果」というものでした。ベネッセの研究員のかたが調査研究ということで、学生に主体的な学びをどのように促すかという提言がありました。その中で一つ納得したこととして、社会が求めている学びは、主に経験をベースにした学びで、これは専門的にはKolbの経験学習モデルで説明できるようです。特に会社においては、顧客の観察をしたり環境変化などを察知して、社会や顧客の課題や提供価値の発見をする。そして課題を解決するための商品、サービスの企画開発を行う。それによって新しいサービスや商品を市場へ投入できるというサイクルのようです。これと同じことが大学での学びにも言えるということ。つまり、既存知識の学習や先行研究の調査、実験、観察を行い、新たな課題の発見や課題の設計をする。そしてそれらの課題解決のための仮説の形成を行い、実験、調査などによって仮説の検証を行う。まさにこれは我々で言うところの実験ベースの研究にあたるものです。なので、日々の大学での主体的学修、研究力の養成でいわば社会の求める力を養成できることになるわけです。
 ただ、この大学での学びにおいて、いかに学生が成長できるように、更にはキャリア形成につなげて、大学での学びを生かした職につけるような方向に持っていくというのが難しいわけで、そこに様々な工夫をする必要があります。
 大学における事例として、今回大阪経済大学のキャリア関連の科目担当の先生と國學院大学の法学部の先生が、特にキャリア科目における学生の学びについて発表されていました。
 どちらともキャリア科目を通していかに社会で役立つ職業人を育成するという課題について説明しておりましたが、どこの大学でも現状は似ているのだと感じました。
特に法学部の先生の話では、法学部といっても学生がほとんど法律に関連した職業につくのではないこと。そのために法学という専門科目の学ぶ意味というものをどのように伝えていくのかという苦労があるようです。その解決のためにキャリアデザイン科目をベネッセさんと工夫して構築しているようです。
我々の学部においてもバイオや環境という専門教育に対して、就職という出口においては必ずしも一致していない学生が大半です。そのため、学部における専門教育の意義というものを学生にどのように伝えていくか。この科目をとればどのような社会で役立つ力がつくというのかを明確にしていく必要があります。その一端として、日々の実験科目や卒業研究というのをもう少し早い段階で行い、社会が要求している事は何かをまずは体感してもらうという仕組みにしていかなければならないでしょう。教務の立場から考えるといろいろと考えていかなければならないことが盛りだくさんです。

 今回のベネッセさんのシンポジウム。例の個人情報の問題で開催が危ぶまれた可能性もあったようです。冒頭、偉い方が、今回の不祥事に関して丁寧にお詫びしておりました。これだけ大事になると関連の企業の方も大変でしょう。

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