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2014年10月18日 (土)

研究室OBも生化学会年会に

生化学会最終日。なぜか30分早い開始の8時半からシンポジウムがあったので、間に合うようにいつもより早く家を出発。
特に今回聞きたかったのは、個体レベルのシステムバイオロジーで、この分野の若手のホープ東京大学で理研の上田泰己さんの話であった。彼の話は聴衆を裏切ることがなく、今回も素晴らしい内容だった。システムバイオロジーには細胞を一つ一つ理解することが必要であり、ヒトであったらそれぞれ個性のある細胞の理解とそれぞれの関係性を知ることも必要である。今回の話はそのための一つのアプローチとして細胞を透明化して一つ一つの動きを理解しようというもの。細胞を透明化するためには、光の屈折率を均一にしなければならないので、それを実現するような透明化剤を開発する必要がある。実際に脳細胞の透明化をおこなうためにアミノアルコールという試薬を見つけて脳を透明化して1細胞解像度で観察したということを話してくれた。これは既にこの4月にCellに発表されていたようだ。
脳以外にも肝臓、心臓、すい臓、肺など、通常は色素が邪魔して不可能であったものが、やはりアミノアルコールが脱色剤としても機能して実現可能となった。この内容ももうすぐCellに発表されるようだ。
いずれにしてもこの透明化の技術と、蛍光タンパク質などの技術、ITとの融合で、今のMRI以上に1細胞レベルでの様々な生化学反応の追跡がタンパク質、遺伝子レベルで解析できる。凄い話だ。

今日の生化学会には、うちの研究室を既に卒業したOBも来ていた。一期生のK君は、N大学院終了後、うちの大学の実験スタッフとして活躍しており、常に我々の研究室の学生のアドバイザー的な存在で学生からの信望も厚く、また日頃から研究にも興味を持っている。あとは、今年の3月にうちの大学院を修了したA君で、今は研究機器試薬メーカーに勤めている。機器や試薬の展示会もあるし、うちの学生も来るということで来てくれた。
せっかく来てくれたので、学会に来ていた4回生と大学院生らも連れて夜は一緒にご飯を食べた。いつも学生さんらとは食べ放題飲み放題のお店に行くのが常であるが、今日は社会人もいるということで少し高めではあるが美味しい和食のお店に行き、牛しゃぶ鍋などを食べて楽しい話で盛り上がった。これでまた皆さんそれぞれの場で頑張れるでしょう。
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