入試至上主義
2月に入って多くの大学で入学試験が始まった。うちの大学も2月1日~4日あり、多くの教職員が駆り出されている。今週も大学によっては5日間連続というところもあったりで、教職員が全国に飛んでいるようだ。
昔は、入試と言えばその大学のある場所に行き、ほとんどが1回勝負であった。自分も東京の大学を受けたときは、地方会場は無く、その学部がある校舎で受けたものだ。
今はほとんどの大学で地方会場を設けている。
そういうのにかけている費用は日本全体でみると相当なものになり、なんとなく無駄に感じる。入試至上主義に全国の大学が向かっている。
これからの少子化で大学自体も斜陽産業であるので仕方がないのであるが・・
我々教員も1年中、入試関連業務に忙殺されている。
アメリカなどでは入試関連業務は専門の職員がほとんどをこなしていて、教員はほとんど関与していない。一方で日本の場合は、本来入試の専門家ではない教員が関わっている部分が多い。そういう意味で何か違う気がする。
本来、在学している学生にほぼすべての力をそそぐべきであるのだが、全くそれを無視して入試業務に励んでいる教員も少なくない。教員がそういう業務をやりすぎることによって、職員も頼ってしまうことになり、組織としては全く成長しないことになる。
今一度、我々にとっての真の仕事とは何かを考えなければならないのだと思う。
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