大学院生情報交換会
我々の研究科では、大学院生情報交換会というものを半年に1回行っている。これまでの成果を発表し、大学院生同士あるいは教員などから質問やコメントをもらうことで自分の研究の進展に役立てようとするものである。
本日、秋学期の情報交換会があり、M1を中心に10名の大学院生の発表があった。
この1年間の研究成果を発表したわけであるが、学会発表に耐えうる発表をしているものもいれば、ほとんど何もしていない大学院生に大きく分かれてしまっていた。
研究分野にもよるとは思うが、やはり何もしていない大学院生の場合は、本人が研究の目的や背景などをほとんど理解していない。なので質問しても全く意図しない答えが返ってきてしまう。そのあたりは、日頃からしっかりと目的意識を持ち、更に先行研究などについても十分な調査が必要である。いわば研究の基本がおろそかにされている。
本人がそういう力が無い場合は、指導教員がしっかりと教育しなければならないだろう。それは単に研究内容だけでなく日々の生活面においてもある程度の指導が必要となる。
幸いにして、昨年度と今年度に自分が指導した大学院生は、しっかりと朝早くから来て実験量もかなりのものだったし、いろいろと研究に関する議論を重ねて彼らのレベルも意識も見違えるように上昇した。その結果、修論発表はどの教員からもほめられたと彼ら自身が自信をもって話していた。また就職も確実に決めてくれたので、こちらとしても厳しい指導だったかもしれないが、彼らのためになったのだと思っている。
せっかく2年も余分に時間を費やすのだから、それに見合うだけの成果を出せるように本人も我々教員も意識を高めていかなかればならないのであろう。そうでなければ大学院研究科を開設した意味もなくなる。
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