2007年12月11日 (火)

学会1日目、同級生との再会

 今日から学会です。午前中はしっかりと講演を聞いて勉強しました。質問もしたりしてやる気をみせております。午後は、多くの知り合いと話しておりました。みんな独立してかなり精力的にラボを運営し結果もだしており、こちらもかなり刺激になります。逆になかなか落ち着いて研究できていない自分が情けなくなったりして。なんとか気合を入れなければと思います。
 10年以上ぶりに大学の同級生Kさんにも会いました。彼は、今、アメリカでPIをしており、かなりいい仕事をしております。聞いたところによると7人のポスドクを雇っているということ。今回は、娘さんが生まれてから初めて日本に帰国したということで、里帰りと、今回の学会にも呼ばれているとのことでした。娘さんも見ましたがとてもかわいかったです。私が手を振ったときも笑顔で答えてくれました。奥さんも同じ研究所でPIをされているとのことで、すごいの一言です。アメリカは家族のこともいろいろと考えて人を雇ってくれるとのことで優秀な人はどんどん伸びていくわけです。ついつい話がはずんで長い時間しゃべりました。本当に久しぶりで話が尽きませんでした。アメリカでPIとして生きていくにはかなりプレッシャーがある中でも家族を大事に、そして研究室もマネージメントしていく姿に脱帽です。日本の研究室主催者とは全く次元が違うなと思いました。
夜は、前の会社の仲間が学会に来ていたので、一緒に食事に行きました。その中の一人のKさんは、初めて学会に来たということでした。会社では地道な仕事を毎日がんばっているので、たまにはこのような学会に来て刺激をもらうのはいいことかと思います。逆にこちらは、会社にいたとき、かなり学会に行かしてもらっていたので、半分申し訳ない気持ちも。おとといその会社の友人の結婚式があったということでそのデジカメ写真も見せてもらいました。なかなかいいお嫁さんの顔をしておりました。今は新婚旅行でラスベガスということで、うらやましい限りです。私の出した電報も読まれていたとのこと。お幸せに。
 

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2007年11月21日 (水)

今日の1面は万能細胞

 午前中は講義準備、午後は長い会議で一日が過ぎてしまいました。研究のほうはなかなかゆっくりとできません。
 今日の新聞の1面はヒトの皮膚から万能細胞が作られたという、京大再生研の山中教授らの成果が載っていました。20日にCellの電子版にpublishされたということで、すばらしい成果です。マウスで1年前に発表されていて、時間の問題ではあったわけですが、ヒトでもマウスのときと同じ4個の遺伝子が万能細胞の誘導に関わっていたということで、これで一挙にこのES like細胞(iPS細胞)の研究が加速されるのでしょう。山中先生らのチームだけかと思いきや、さすがアメリカの強引さというか、サイエンス誌にも米ウィスコンシン大の結果も載ったということでこの分野の競争の激しさを物語っております。
 ちょうど家から帰ってきたら、NHKの21時のニュースで山中教授が出演していました。今回の成果は、ほぼ全ての新聞の1面だったようですし、アメリカのブッシュ大統領もコメントを出したということですからノーベル賞級の発見かもしれません。すごいの一言です。

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2007年7月27日 (金)

田中耕一さんと共演

  今日は、昼から島津製作所の質量分析計のユーザーズミーティングがありました。私は、島津の装置を使ったことが無いのですが、なぜか今日はトップバッターで講演することに。ほとんど事前練習しなかったのでぶっつけ本番でした。ちょっと疲れモードだったので今ひとつでしたが、懇親会のときには結構聞いてきた先生方がいたので興味を持ってもらった人もいたということでしょう。
 私の後の演者は、なんとあのノーベル化学賞受賞者の田中耕一博士でした。島津のほうの立場からコメントしておりました。有難いお言葉です。田中さんとは、ちょうどノーベル化学賞をとった最初のセミナーで私が愛媛大学の東山先生と座長をさせてもらった時にお会いして以来でして、少し白髪が多くなったような感じでした。懇親会のときにもご挨拶をしてお名刺をゲットしました。何か測定のことであったら相談にのってくれるとのことでうれしい限りです。
 他にも、昔から知っているA社のYさんも演者でしたし、知っている人が思った以上にいてよかったです。
 こういうところに参加すると、もっと研究のほうがんばらなければと自分にハッパをかけたくなります。また、こういうところで田中さんと共演できるようにがんばろうと思います。

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2007年4月13日 (金)

科研費内定!

 夕方、大学の事務のほうから科研費の交付内定通知が来ました。この数年間は企業にいたということでブランクがあったわけで、実際に採択できるのかドキドキした気持ちで結果を待っていただけに、久しぶりに晴れやかな気分です。特に巷のうわさでは、私立大学では、国公立、特に旧帝大に比べてはるかに採択率が悪く、審査もかなり国公立大学に有利にしているようなことを聞いていましたし、私立大で通る人の多くは審査員となんらかのコネクションがあるケースが多いということも言われていたので、そういう中で通ったのは、審査員もしっかりと公平に読んでいるのだと感じました。自分としては、この2,3年でN誌の姉妹紙に2報出していたのと、国内の学会誌にも総説を2報出していたので、これで採択されなかったら、よっぽど研究テーマや研究計画の書き方が悪かったのだろうと自信をなくすところでした。これで、大学在籍中に出した科研費は3勝0敗ということで、きっちりと仕事していればそれなりに評価されるのだということが分かりました。
ひとまず2年間コンスタントに研究資金が入ってくるのは研究室の最初としては幸先がいいです。逆にこういう研究費が入ってこないとほとんど他と競争できる研究はできないので、そういう意味でも首がつながった感じです。あとは、研究して論文書いて、また研究費とってというように循環させていくしかありません。教育や大学の営業企画的な仕事も平行してやらなくてはならないのでプレッシャーはありますが、日頃、自分が学生にもある程度プレッシャーをかけて授業をしているので、今度は自分にもプレッシャーをかけてがんばっていくしかないです。人間、少しくらいのプレッシャーを感じて仕事をしたほうがいい成果がでるのかもしれません。とりあえず、最近かなり煮詰まっていただけに、自分にとってはいいニュースでした。(そういえば今日は13日の金曜日だったのですね。)

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2007年1月23日 (火)

ファイザーも研究所閉鎖

  製薬企業の合併とか閉鎖とかが最近多くこのブログでもネタにしておりますが、今日、また閉鎖のニュースが入ってきました。日経新聞中日新聞のWebニュースによると、ファイザーも日本の武豊(愛知県)の中央研究所を閉鎖するようです。約400人が影響を受けるようです。ファイザーは世界一の製薬企業ですが、そのファイザーにしても厳しい状況で、その結果、やはり日本の研究所は標的にされてしまいます。ほんと厳しい世界です。ここの武豊の研究所には、私の母校の出身の研究者がたくさんいますので、彼らのことを思うと心配です。でも優秀な人が多いのでどこかの会社で必ずやっていけると思います。
 グラクソスミスクラインも先日閉鎖の発表があったばかりですし、今回のファイザーといい、世界の上位の製薬企業のリストラはすごい勢いです。薬の特許が切れる一方で、革新的な新薬がでにくく、莫大な開発費もかかることから、今後も同じようなことが繰り返されるのでしょう。
 それにしても日本の研究所が標的にされるのはやはり創薬する力がないのでしょうか。売れる新薬をたくさん創り出していたら、そう簡単に研究所が閉鎖されるということは無いと思うと少し残念です。
 またもや閉鎖の話題になってしまいました。

 
 
 

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2006年12月21日 (木)

電顕研究会参加

 昨日は、大学の学部の忘年会が、京都の南禅寺の近くの落ち着いたお店でありました。とても楽しい会でした。特に今年は学部の立ち上げということで、皆さんこの8ヶ月まっしぐらにがんばってきたので、本当にお疲れ様でしたということで気持ちが一つだったような気がします。
 今日は、阪大の中之島センターでR研のMさんが主催する電顕の生体構造解析分科会の研究会で、お誘いを受けて参加してきました。特に膜蛋白質などの解析では電顕は威力を発揮するということで、最近の成果について少し知識を入れておきました。若い人の情熱あふれる発表もあってなかなか良かったです。R研の時に仲良くしていただいた方もたくさん来ていて懇親会では、ゆっくりとお話できて良かったです。皆さん、いい仕事されていて、こちらも刺激を受けます。明日も朝早くからあるので、少し疲れ気味ですが、がんばって聞きます。ほとんどの皆さんは近くのリーガルロイヤルホテルに泊まるということだったので、私もそうすれば良かったです。(ネット予約で7000円だったとのこと。もっと高いホテルという先入観がありました。)
 ニュースのほうも昨日からいろいろとありました。亀田も今度はすっきりと勝ったようです。前回よりは人間的にも少しは成長したのではないでしょうか。
一方、悲しいニュースもあり、青島幸男さんや岸田今日子さん、カンニングの中島さんが亡くなれたということでとても残念です。岸田今日子さん昔の印象はムーミンの声ですよね。カンニングの中島さんも、リンパ性白血病ということで、去年の本田美奈子さんが骨髄性白血病で亡くなったこともあり、最近若い人がこういう病気で亡くなるのはつらいです

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2006年12月11日 (月)

もっと自分に厳しく

 学会参加も終わり久しぶりに大学でのお仕事です。朝は、来年度の科学英語の担当ということなので、月、木曜日に来られている非常勤講師の先生にご挨拶をしてきました。来年度の講義内容もこれから一緒に詰めていかなければなりません。
 いろいろと仕事もたまっていて、今日は一つ一つ片付けていました。タンパク質同定のためのサンプル作りを特に集中してやっていました。最近は、装置の感度がいいので、このサンプル作りもほこりや自分の手垢、髪の毛などが入ったら、すぐに解析結果がケラチンということになってしまうので、慎重にやらなければなりません。厳密にはクリーンルームの中ででもやったほうがいいのですが(現実にそういうところでやっている研究者もいますが)、そこまではさすがにできないので、しっかりと手袋をして気をつけてやれば経験上は大丈夫です。冬は毛糸のセーターは厳禁です。かならず結果にでてしまいます。
 サンプル調製の待ち時間とかに、他の先生から来た論文の初稿チェックや、自分の論文の構想や、メーカーと一緒に出すテクニカルノートのチェックなどしておりました。一方で、最近は、論文も机の上に積まれていて、なかなかじっくり読めません。知らない間に世の中は進んでいるというのに。フォローできていません。
 つい2ヶ月前にNatureの個人購読も初めてしまい(今年一杯まで安いというキャンペーンに見事ひっかかってしまいました)、目標としては1週間でほとんどのページを読むという大胆な計画をたてたのですが、未だ実行されていなく、ほんと情けないです。週に1冊送られてくるので、雑誌が溜まるいっぽうです。記事としては確かに面白い内容が多いので読みたいのですが。もっと自分に厳しくしないと、ほんともったいないです。
 ということで、なかなか思どおりいかない毎日です。

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2006年12月 8日 (金)

分子生物学会最終日

 今日も朝から夕方まで学会でお勉強してきました。朝は、数年前に理研播磨でお世話になったM先生がオーガナイズされていた構造生物学のシンポジウムを聞いていました。今年亡くなられた江橋先生が発見したトロポニンによる筋肉収縮メカニズムを構造レベルで解析したという話は、ちょうど私が理研にいた時にまさにメインでやっていたTさんが朝から晩まで結晶化やX線解析をしていたのを現場で見ていたので、いろいろと思い出しました。他にはアクチンやキネシン、タイチンなどいずれも細胞骨格や筋肉関連タンパク質で非常に構造解析は難しいとされていたものでしたが、最近の解析技術のおかげで徐々に分子レベルでその機能制御メカニズムが分かってきているようです。
 ランチョンセミナーは島津製作所のプロテオーム関連のお話でした。これは自分の専門領域なので物足りなさもありましたが、田中さんがノーベル賞をとって島津製作所もかなりプロテオームに力を入れており、関連製品も海外のメーカーに負けないくらいいいものが出つつあります。
 午後はポスターを少し見て、その後のシンポジウムは、プロジェクト型研究時代の生命科学の問題というのを聞きました。特にバイオデーターベースを作っている人たちの方が主催してゲノムのデーターベースの現在の問題点などについて議論していました。結構、発現データやアノテーションの間違いがあるということのようです。また、バイオデーターベースを作っている側の評価ももっとしてほしいということも言っておりました。創薬の現状についても話していた人がいて、ほとんどの製薬会社は本当の意味で革新的な薬を作っていないということで、最近私読んだ「ビッグファーマ」という本の中で書いてあったことを的確に言っていたので、思わず頷いていました。結局、ものまねの薬が多いということです。
 ということで、夕方までまじめに聞いていました。
 帰ってきたら嫁さんもどうも胃腸風邪で調子を崩していたので、夕飯は軽いものですませました。週末はゆっくりと休むことにします。

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2006年12月 7日 (木)

分子生物学会参加中

 ようやくココロログのメインテナンスが終わり書き込めます。いつも決まった時間にブログ書こうとしてもつながらないのはなんか変な気分でした。
 昨日から名古屋で開催されている分子生物学会に参加しております。6月に生化学会との合同で京都であったのですが、今回はちょっと規模が小さめですが、それなりに人は来ております。名古屋に家がある者としては、自宅から通えるのでちょうどよかったです。嫁さんも娘も平日にいつもいない人間がいるとペースが狂うようですが、今週はずっと名古屋ということでこちらとしてはいつもの単身生活ではないのでうれしいです。
 通常ならば学会中の夜は、いろいろな人とアポをとって飲みに行くのですが、自宅からということもあり今回はおとなしくしております。それに昨日は朝から体の調子もよくなかったので遠慮しました。本来なら地元名古屋ということで、外から来た人に名古屋のうまい店でも連れていかなくてはいけなかったのですが。
 学会自体は自分の専門分野に関連する発表は少ないですが、逆にいつもは聞かないような分野で新しい情報を仕入れることができるので良かったです。また、今日の基調講演では、今年の最も重要な発見といってもいい、体細胞から4因子を制御するだけでES細胞様の細胞を樹立することに成功した京大の山中先生の非常に分かりやすい話もきけました。更になぜかトヨタ自動車の取締役の方のトヨタの取り組みとバイオテクノロジーへの期待に関する話もありました。
 明日もう一日ありますので朝から気合入れて勉強します。朝から通勤電車に揺られて自宅から会場に行くというのも、いつも車での通勤の身としてはちょっと新鮮です。

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2006年11月17日 (金)

研究会参加、古巣への訪問

 昨日、今日と、岡崎の生理研で「カルシウムシグナルの新潮流2」という研究会がありました。2年前に第一回目がありその時は発表者で、今回は座長をさせていただきました。この会は60人くらいの少人数でやるので、非常にアットホームで、また演題一つに対しても質問時間も長くするため多くの議論ができるので、とてもいい研究会です。知っている人も多く、自分の近況や様々な人の様子も知ることができるという点でも面白いです。
 私と同じように4月から所属が変わった先生が多かったです。KG大学だったW先生は、東京のSY大学の教授になられ、いきなり親も含め家族みんなで移ったとのこと。そこで骨をうづめるという気合が感じられました。またKM大学のY先生は沖縄のR大学の教授になられていました。私と同じ単身赴任ということで、思わず気があったりしました。今度は沖縄に遊びに行きますと約束しておきました(沖縄にまだ行った事がない者としては、これで知り合いがいるので行きやすくなります)。
R研のときに一緒だったHさんは10月に結婚されたということで、とてもうれしく思いました。夜は一緒のホテルだったので、懇親会が終わった後、2人で駅前の居酒屋に行き、お祝いをしました。
 今日は、終わってから、F大学のときに同僚だったH先生の車に乗せてもらい、そのラボの人たちと途中イタ飯屋で遅いランチを食べてから古巣のF大に行きました。そこでは、事務のMさんと昔と同じよな面白トークをし、その旦那さんのM先生のラボに行き、所長のM教授に挨拶し、そこからそれぞれの研究室に挨拶回りしておりました。久しぶりに多くの先生方と会い、四方山話に花を咲かせておりました。なつかしいです。
 今回は、いろいろと研究会でも勉強になったし、刺激も受けたので、いい仕事していこうとあらためて思いました。やはり研究者は、仕事して、いい結果出して、みんなの前でしゃべって、議論してもらうというのが、自分を高めていくのだと。こういう会に参加するといつも思うのですが・・・。言うは易しです。

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2006年10月 7日 (土)

サイエンスZEROはタンパク質の話

 朝から不安定な天気で、風も強く、雨も激しく降ったりやんだりでした。洗濯したものを外に干さなくて正解でした。大学に行きましたが、さすがに今日は人口密度が低かったです。科研費の書類書きや実験室の自分の荷物の整理整頓などもしていました。
 夜は、久しぶりにNHKのサイエンスZEROを見ました。名古屋に帰るときは、娘とのチャネルの主導権に負けていつも見れないので、今日はじっくりと見れました。テーマもタンパク質の構造解析の話で自分の専門の話だったので、ほんとグッドタイミングでした。理研、東大の横山先生が出て、タンパク質の形のお話や、医薬への応用、人工タンパク質の話など盛りだくさんでした。昔、私がいたSPring-8ももちろん出ていましたし、ビームラインの責任者のYさんもばっちり写っていました。話の内容自体は、一般の人にも分かるように、うまく例をいれながら難しくならないように説明されていました。学生さんとかに説明するときの参考になります。やはりテレビ局は画像作りがうまいので見栄えがよくなるんですよね。話自体は単純な話なのですが。
タンパク質というと一般の人は栄養素の一つという感覚しかないと思います。「タンパク質って筋肉を作るだけじゃないんだ! 頭を使うにも何するにも必要なものなんだね」と眞鍋かをりが番組のWebにある今日のひとりごとで言っていたのは印象的でした。
 今日のサイエンスZEROの中で当然タンパク3000のお話も出ていました。平成14年から5年間で3000個のタンパク質の構造を解析しようというものです。今年が最終年ということで、この3000個というのはクリアできると横山先生はおっしゃっていました。でも当初は、この3000の意味って本当に新しいタンパク質の形(fold)を解くのではなかったかと思います。しかし今では、新しくない構造、同じような形のタンパク質でも数に入れられてしまっています。例えば、あるタンパク質があって、そのタンパク質の中のアミノ酸を変化させた構造(ほとんど同じ構造になる)でもいいし、既に解かれているタンパク質に化合物を結合させた構造でも数になっています。私自身、タンパク3000のプロジェクトに入っていないんですが、私の解いた構造も1個入っています。なんかおかしな感じです。基本的には文部科学省のプロジェクトは数値達成さえすれば成功らしいので、今年3000個になって、このプロジェクトはすばらしかったということで終わりになるのでしょう。
ただ、私自身、理研播磨でタンパク3000の仕事をしている友人たちの姿を見ているので、それはもう大変な思いでお仕事されています。ですので、気持ち的には、その人たちは、ほんとよくやっていると言いたいです。こういう人たちは、このような大きなプロジェクトではなかなか陽の目をみないのは残念です。また、このプロジェクトで理研ではかなりのポスドクやプレドクなどを採用しています。このような人たちがこのプロジェクトが終わった後の行き先はあるかどうかも気になります。
明日は、大学で入試対策説明会があるのでお手伝いしに行きます。どれくらい高校生が来てくれるのか楽しみです。

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2006年10月 6日 (金)

紀州梅やブランド牛はなぜおいしいのか

 今日は、昼からN社が主催するセミナーがありました。大阪京橋のビジネスパークにある高層ビルにN社があるのですが、ITの有名な会社だけあって中に入るのにもセキュリティーが厳しく、専用のカードを持たされました。セミナーの内容の一つに、和歌山県などの取り組みで、地元の農産物の品質をさらにあげていくための研究をしていました。例えば和歌山の紀州梅がなぜほかの梅よりもおいしいのかといったことを科学的に検証するひとつのアイデアとして、どのようなタンパク質が発現しているのかを解析するというものです。まだ、詳細な結果は出ていないようでしたが、取り組みとしては面白いですが、タンパク質レベルで説明できるかはかなり難しいかもしれません。これに関連して、牛などについても、神戸牛などのブランド牛では、なぜ肉がおいしいのか、そうしている特性はなんなのかをやはり科学的に検証するというものです。牛についてはかなり農水省とかもやっているようです。、特に牛の場合は、雄牛の血統が大事らしく、既に雄牛の肉をおいしくするのに関わっている遺伝子が報告されているとか。今回の和歌山県のプロジェクトでは、タンパク質レベルで見れないかというものでした。かなりこちらも積極的に質問していたので、後から和歌山県のプロジェクトの関係者の方が、いろいろといい質問をしてくれて参考になりましたと挨拶しに来てくれました。また、N社のAさんやHさんも知り合いですが、質問してセミナーを盛り上げてくれたということで喜んでいただきました。
 セミナーには、私が前いたR研の後輩のOさんも来ていました。直接、研究室では重なっていないのですが、昨年末、久しぶりに行ったR研の研究室の忘年会で会ってことがあるので分かりました。今は京都の大学で研究しているとのこと。近いので今度顔出しますねと言っておきました。まあ、この分野は狭いのでどこかで関連の研究室の人に会うのはよくあることです。
明日は、大学に行き、たまっているお仕事一杯やらなければ。

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2006年9月28日 (木)

なんでもできマスになりたい。

今日は一日、質量分析室という部屋に閉じこもっていました。新学部に導入された質量分析計(MS,マス)の責任者なので、なんとか動かせるようにしなければなりません。なかなか大変で、結局今日のうちには思う通りにサンプルを測定するところまでいきませんでした。明日もう一回やってうまくいかなかったら、メーカーさんを呼ばなければ。そういえば、この業界の本で、「できマス!プロテオミクス」という本がありましたが、ほんと早くできマスになりたいです。マスに限らず、我々生命科学の分野では、実験をする中でかなり機器にも依存しているので、これらの機器の扱い方も一つ一つ覚えなければならず結構大変です。また、機器のメンテナンスもあるので、これもまた大変です。なんでもできマスという人間ならいいのですが。
でも世の中なんでもできマスという人も探せばいるんですよね。そういう人の仕事ぶりとかじっくり観察したいです。どういうところがポイントなのでしょうか。よくビジネス本で、できる人の時間の使い方とか、できる人のメモや手帳の使い方とか、いろいろ出ていていますが、結局は、その人自身が開発したやりかたなので、それをなかなか真似ることはできないです。自分の一番いい方法を見つけていくしかないのでしょう。

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2006年9月27日 (水)

機器をゲット

先週に続いて前の会社に行きました。会社でいらなくなって廃棄する予定の機器をいろいろともらってきました。新しい学部なので、施設のほうはそれなりに充実はしておりますが、まだラボのセットアップの段階なので古くてもまだ使えるものは何かと役に立つかと思い、分光計、インキュベーターや遠心機などゲットしてきました。この1,2年でしっかりとラボを立ち上げて、それなりに研究もしていかなくてはならないのでプレッシャーですが、なんとかいろいろな人の力を借りてやっていく予定です。その前にある程度お金もとらなくてはなりません。昨日、申請していた財団の研究費はダメだということでがっかりですが、医学系のものなので審査員とかにコネクションが無いと難しかったようです。
そろそろ科研費の申請なのでこれには全力投球したいです。アカデミックにいたときは、毎年とっていたのでなんとか今回も取りたいです。ただ、民間に行っていたので、久しぶりの申請ということと、できたばかりの私立大学の新学部からの申請なので不利にならないか不安がありますが、締め切りまでの約1ヶ月苦しみたいと思います。科研費の攻略本でも読まなければ。←そんなのあるわけないですが

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2006年9月22日 (金)

阪大教授の論文捏造、もう1本

昨日までの実験データーをまとめ関係の人に送りました。いいデータがとれたということで共同研究者の人からは感謝のメールが。やはり結果が出るとうれしいです。私の今回の実験データーは、捏造しようと思ってもできるような実験ではありません。質量分析装置から分子の質量が正確に出て、それによってタンパク質の配列やリン酸化がどの位置に入っているかはすぐに分かります。改変しようと思ってもできないのです。事実は一つです。
一方、読売新聞のニュースで
「阪大教授の論文、不正さらに1本」
というのがありました。
昨日の読売新聞の
「阪大論文問題、教授が単独捏造」
で、この間、悲しくも助手の方が自殺した研究室の教授が自ら論文を捏造し、更にもう一本JBCに出した論文においても自分で捏造して勝手に出したということらしいです。
自分は研究室の中で一番上だから、権力があるからといって、共著者の許可も無く勝手に出していいのでしょうか。ましては捏造という形で。捏造しなくても、共著者の許可無く勝手に出してはいけないと投稿規程に書いてあるはずですし、そんなことは論文書く人の基本なのではないでしょうか。こういう教授はおそらくこの人ひとりではないかとも思いますが、この教授の人は、2.3年前、神戸で行われた日本分子生物学会の会頭をやられた偉い先生ですので、そのような権力がそういうことをさせるのでしょうか。染色体DNA複製の分野の権威ということですが、そのような権威の先生がサイエンスをねじ曲げてしまったらどうなるのでしょうか。今までもそのようなことをされていたのなら、染色体DNA複製のストーリーの一部は間違っているということなのでしょうか。サイエンスは分からないことを実験で証明してストーリを作っていくのに、そこに捏造があったらどうなってしまうのか?その教授はなんとも思っていなかったのでしょうか。本当に怒りがこみ上げてきます。この教授の方は来年3月に退職し、またどこかの研究所に行くという話しもでているそうですが、少なくとも阪大のほうは、この教授を永久に研究させないようにしなければいけないと思います。もし、このまま、この教授が再び研究費を取って平気で研究をするようなことがあっては本当に権威で塗り固められた組織ということになってしまいます。
自死された助手の方もこのような教授の下でやっていたのだと思うと、ほんと何だったのかと思いたくなるでしょう。辛かったと思います。この教授は、いわば人一人を殺したようなものではないかと思います。
関係者にはきっちりと説明責任を果たして欲しいと思います。

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2006年9月20日 (水)

神戸での一日、O君に感謝

今日は朝早く起きて車で神戸の前の会社に行きました。昨日のO君からの電話でnano LCの質量分析装置の調子が今一つということだったので解析ができるのか心配でいました。午前中から動かして見るとやはり全然ダメでどうしようかと思いました。一つ一つ問題になるようなところをチェックしていきました。1分間に数百ナノリッターの液量しか流さない装置でのチェックなので結構大変です。一つ一つ流路のつまりや汚れなどをチェックしなければなりません。かなりのテクがいります。結果的にはカラムとスプレーチップとの間が汚れていること、また溶液のグラジェントがうまくいっていなかったりといろいろと問題が分かり、なんとか解決し、調子よく動くようにできました。やはりこのレベルまでのチェックになるとO君の力ではまだなのかと思ってしまいましたが、これでO君もこの装置のポイントをつかんでくれたのではないかと思います。午後からは本当に調子よく動きかなりいいデーターがとれました。
更に今日は、自分の出身大学からDrの学生さんが来ていて、ある実験を教えていました。ちょうど自分の一回り下の後輩になります。それに関してもO君に先生になってもらいがんばってもらいました。結構和気藹々でやっていたのでこちらが教えるよりは良かったのかもしれません。夜は、O君が飲み会を主催してくれて10人近くで飲んでいました。3月に会社を出て以来久しぶりにみんなとじっくり飲むことができたのでうれしかったです。特に、OMさんとも2次会まで久しぶりにじっくりと飲んで語ることができ良かったです。OMさんもほんと会社のために身を削ってがんばっているのでとても尊敬しています。こういう人が会社組織にいるというのはほんと心強いと思います。今日の神戸での一日はとても充実していました。それもこれもO君のおかげです。O君には今日はいろいろな意味でお世話をかけました。

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2006年9月15日 (金)

BioJapan2006に参加

今日は大阪で開催されているBioJapan2006に行ってきました。バイオベンチャーにいたときは、このようなビジネス関連の催し物にはよく参加していたのですが、大学に来てからは初めて覗きました。さすがにビジネス関連のセミナーが多く、その中で午前中は産学官連携のセミナーを聞きました。演者の一人でバイオベンチャーをやっている人がいたのですが、どこかで見たことがあると思ったら、以前住んでいたマンションにいた人でした。その方は、NC大の医学部の先生をやっていたのですが、それを辞めて沼津のほうにベンチャーを作って引っ越してがんばっていたということでした。
現在、アメリカのほうで開発中の薬がPhase1だそうです、アメリカと日本のバイオベンチャーにおけるサイエンスアドバイザリーボード(SAB)の違いについて議論していて、特に日本ではSABになっている先生は名前貸しのようなところがあるが、アメリカではSABになっている先生はとても熱心にやるということで、そのおかげで現在までうまくいっているとのこと。なんとかがんばってほしいです。お昼はバイオファイナンスギルドという日経BPの宮田さんがオーガナイズしているセミナーを聞きバイオベンチャーに対する現在の投資家などの評価や今後の展望についてのパネルディスカッションを聞きました。なかなかこの1,2年は厳しいようですが、あと数年すれば良くなるだろうという見通しを言っていましたがどうなるでしょうか。日本では投資家のほうがもう少し辛抱強くベンチャーを育てるつもりでがんばってもらわないとだめでしょう。午後からは、生物資源とバイオベンチャーということで、あるベンチャーがマレーシアのジャングルの中の生物資源から化合物のリードを探しているとの話。その会社にはマレーシアの密林地帯をタフに縦走できる現地の社員がおり、彼のおかげで誰の手もつけられていないシャングルの資源を確保できるらしいです。結果も出ていて新しいリード化合物も見つかっているとのこと。結構面白かったです。会場では知っている人にも多く会い立ち話もたくさんしました。大学の時の後輩が、この間までベンチャーキャピタルにいたと思ったら、名古屋のあるベンチャーの社長になっておりました。かなりびっくりしました。がんばって成功して欲しいです。
BioJapan2006が終わって、名古屋に帰るのですが、その途中で新大阪で、友人のU君とN君と飲むや約束があるので、待ち時間にこのブログ書いています。一杯やって最終の新幹線で帰る予定です。
連休中は同窓会などがあり楽しみです。

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2006年9月 7日 (木)

またもや阪大で捏造?

山口の高専の容疑者もやはり自ら命を絶っていました。被害者の両親は事件の真相を知りたがっていたのになんという結末なのでしょう。自ら命を絶つほどの勇気があるのなら、その勇気をもって世間の前に出て来てほしかったです。

先日、阪大でも助手の方が命を絶たれました。今日のニュースでJournal of Biological Chemistryに出ていた論文がその助手の方のデーターが勝手に使われ、更に捏造されていたということで、その助手の方が担当教授にその論文を取り下げるように言い、ちょうど8月最初に取り消したのこと。実は、その取り消された論文は、自分自身読んでいたので、なぜ途中で取り消されたのか不思議に思っていました。それに、その論文の筆頭著者は、確か前私がいたF大の研究室に実験をしにきて飯を一緒にした覚えがあります。その人が今回の件でどのようなかかわりをしているのかは知りませんが、助手の方が、捏造には関係ないのにもかかわらず自ら命を絶たれたので、何かあったのではないかと推察します。いろいろな方のお話ではその助手の方はすごくまじめでいい仕事をされていたということですし、確かに論文リストを見るとそれなりの業績を出されているので、ほんと優秀な人材をな亡くしたということで残念です。
阪大では去年も捏造問題があり、今回もまた捏造問題ということで、いったいこの分野はどうなっているんだと世間の人は見るかもしれません。阪大は、きっちりとこの問題を処理して、納得いく説明をしてほしいと思います。分子生物学会の会頭をやっている研究室でさえこのような問題があるということですので、この捏造問題というのはかなり深刻ではないかと思います。
インパクトのある論文を発表すれば、評価されて研究資金が多くもらえるようになる。お金があれば特に生命科学系の研究室では更にいい研究ができ、いい結果が出やすくなる。それでラボは大きくなり、人も多くなる。それをまた維持しようとすると、更にボスは大きなお金を取ってこなければならない。そのためには数多くのいい結果が必要になる。いい結果を出すために、ポスドクやスタッフが一生懸命働くし、ボスもいい成果をすぐに求めるようになり、知らぬ間にプレッシャーをかける。下のものは、それに答えなければならないので、捏造してでもいい結果を報告するようになる。そうやって知らぬ間に、論文が出されてしまうわけで、特にレベルの高い研究室で起こりうるのだと思います。こんなかたちでのサイエンスって本当に楽しいサイエンスでないし、無意味だと思います。そんなことまでするサイエンスだったらたくさんのお金をかけてやる必要もないです。
そういう意味では、今の私は、そんなビッグラボでやっているわけでもなく、お金もないですので、自分のペースで楽しくサイエンスができます。それでだけでも幸せなのかもしれません。
自らの命を絶つことで何かを言いたかった阪大の助手の方のご冥福をお祈ります。

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2006年7月27日 (木)

シンポジウムの準備

昨日は、前いた会社のほうから歓送迎会のお誘いを受けていましたが、いろいろと忙しくなることが分かっていたので断っていました。案の定、遅くまでバタバタしていたので、結局ブログのほうも書けませんでした。
学生のほうもテストが終わり学部内の建物はかなり静かになりました。あとは、夏季集中講義が来週あるようですが、ちょうどその時は、福岡でのシンポジウムに行っているのでしばらくは、学生さんとはご無沙汰になります。
今日は、そのシンポジウムでの講演用のスライドの準備をしておりました。既に他のセミナーなどで話していたものを少し修正して発表しようと思っていましたが、今回は時間が30分(実質は25分)しかないので、これまで用意していたものを半分にしなければならず、どこを削るかを苦慮しています。半分削るのはかなりきつく、いろいろなことをしゃべると流れがはちゃめちゃになるし、逆に、どこか焦点を決めて話すと少し物足りなくなるし、どうすべきか悩んでいます。とりあえず少し多めにスライドを用意しておいて、当日の様子をみて対応しようかと思います。でも、今回の私の前後に話す先生は、どちらもこの分野の権威の先生なので少し恐縮しております。自分的には、いい経験になりますし、自分の研究のアピールにもなるということなので、来週まで体調壊さないようにしようかと思います。でも、週末は、初めてのオープンキャンパスも控えており、どれくらい忙しくなるか分かりません。ただ、準備のほうは、教授の先生にほとんどやっていただいたということで大変申し訳なかったので、残りの準備はきっちりとやって、当日は気合入れてがんばるつもりです。

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2006年7月 7日 (金)

オーサーシップについて

先月説明会のあったH社の質量分析計もこちらの要望で解析用のパソコンを入れてもらって、いよいよデーターを出していかなければなりません。ただ、この7月、8月は思った以上にスケジュールが詰まっているので、なかなか落ち着いてできないかも。でも実験の稼ぎ時ではあるのでなんとかしなければ。
めったに読まない日本薬学会の学会誌のファルマシアを見ていたら、オーサーシップに関することが書いてありました。最近の問題である科学論文の不正には、ほとんどの場合にオーサーシップの誤用が見られるとのこと。共著者にもかかわらず、実際のデーターを知らなかったり、結果に責任を持たなければならない人が、データーを十分に吟味していなかったりと、論文に名前が載るという責任を感じなくなってきているようです。研究の代表者というだけで載ったり、論文に関わらなくても、その組織での人間関係上入れておかなければならない場合(ギフト・オーサーシップと言うようですが)もあります。統計をとると年々、一論文中に関わる著者の数も増えているようです。昔は1か2人だけが著者になっている論文のほうが多かったようですが、今はさすがに著者の数は多いです。確かに実験が多様化してきたので、一人の技術だけではなかなか質の高い論文を書くのは難しくなってきており、様々な人の技術が必要でしょう。この場合は、まだまともな方向ですが、一方で、ギフト・オーサーシップ的になってしうと、いろいろな問題になってきます。もし、自分の関与している論文でも、代表著者のほうから、関係ない人の名前を入れてくれと言われた場合には納得しかねますし。このオーサーシップの問題ってとてもややこしいし、変なことをするとほんと人間関係が壊れてしまいます。でもかなりの研究者の方は、案外、経験している問題だと思います。

たまにファルマシアも読みたくなる話題があるのと、もともと薬学部出身ということで薬学会に入っている訳ですが、あまり薬学会にも参加していないので、ほんとならそろそろ退会したいです。

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2006年6月14日 (水)

論文アクセプト

日銀総裁の福井さんも責められて大変ですね。村上さんが捕まったものだから、ここぞとばかりにマスコミもつっこみいれてきます。マスコミの情報収集力はすごいです。まあ、それが彼らの仕事だから当然でしょう。

今日は、うれしいニュースがありました。会社にいたときの共同研究で、OF大のK先生と一緒にやっていたプロテインキナーゼの構造解析の論文がアクセプトされて、オンラインウェブでin press状態になっているとのこと。キナーゼの精製から論文アクセプトまで実質1年も経っていないので、さすがK先生の力量によるところが大きいです。K先生も昨年、大手製薬企業からアカデミックに移ったということで、気が合います。やはり、スピードが大切です。4月から大学に移ってバタバタしている我が身にとっては、この時期のアクセプト論文は大きいです。セカンドauthorで十分です。
これまでは、結構first authorにこだわっていて、first以外で名前が載ったものは付録のようなものと思っていました。しかし、なかなかfirstだけで、1年に数報も出せないので、このようなfirst以外の論文でも、論文の数を稼ぐという意味では、名前が載るのは大切になってきます。秋の科研費申請や種々の助成金の申請においても毎年コンスタントな論文があることが重要なので、そういう意味でも大きいです。他にも、5つくらい共同でやっているのがあるので、なんとか一挙に出せるよう協力していきたいです。また、自分で抱えているのも2,3あるので、それも秋までにはなんとかしなければ。
ということで久しぶりに研究ネタでした。たまにはこういうの入れないと自然科学系のブログと思われなくなるので。
明日は、午後、夕方とお客さんが来るので楽しみです。しかし、ポスター作るのまた遅れてしまいます。

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