2017年7月31日 (月)

あっという間に春学期が終わる

前回ブログに書いたのは5月後半で、その時は3回生の分子生物学実験の真っ最中でバタバタであった。それから2ヶ月近く経ってようやく春学期の授業も終わり、今週の定期試験期間が終われば春学期は全てが終わる。
いずれにしても時間が経ってしまえば、いろんなことがあったとしてもあっという間であったと感じるのは毎年のことである。ただ、今年は研究室に新しい先生が入ったこともあり、専門実験にしろ日々の研究室活動にしろ新鮮である。特に実習では3回生の食いつきが例年より良く、うちの研究室に興味を持ってくれている学生も多い。この夏休みには何人かは実験しに来るとも言っていた。とてもいい傾向である。
明日から8月、暑さに負けないで一つ一つ成果を出していきたい。

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2017年5月20日 (土)

新たな気持ちで

前回の投稿が2月の卒論発表の時期だったのでほぼ3ヵ月間空いてしまったことになる。

その間、8期生の卒業や12期生の入学式があり、バタバタしていたらあという間に5月になってしまった。
特に本年度から変わったこととして、4月から新任の先生が赴任して研究室が新体制になったことである。ある意味こちらが主体的に研究室を運営していくことになったわけであるが、学部仕事や全学の仕事なども絶えず抱えているのでなかなか落ちついて研究室のことをみれていないのが現状である。そういう意味で今年度の卒論生には迷惑をかけているかもしれない。まだうちの大学の仕組みに慣れていない新任の先生もフォローしながらしっかりとやっていきたい。

大学のほうも3月末にセンセーショナルなプレス発表があった。京都の会社では京セラの稲盛和夫名誉会長に次いで有名な経営者である日本電産の永守重信社長が、来年の3月からうちの大学の理事長になることが決まった。そして自信の資産を寄付して工学部を開設するとともに既存学部の充実も図って、世界に伍する大学を築き上げる改革もするとのことである。これは我々にとってもこの上ないチャンスであり、現在、社会に役立つ人材に学生を育てるというカリキュラム改革をしようと思っていただけに、まさに今回の永守社長の方向性は合致している。
我々の学部では本年度もかなり厳しい舵取りを余儀なくされているわけであるが、これを機に改善していく絶好の機会なので、いろいろと提案をしながらいい方向に学部が向かうように動いていきたい。

幸い、研究室の学生さんもいい方向で結果が出だしている。大学推薦で財団の奨学金を獲得した学生さんもいれば、日本電産に内定をもらった学生さんもいる。その他にも内定をもらってくる学生さんらも増えてきた。昨年度は全員の進路がどの研究室より早く決まったので、今年度もそうなるようサポートしていきたい。
進路を決める過程では、いろいろと悩みが出てきたり、また研究においても思う通りにいかない場合も出てくるのだが、そのあたりもできるだけ感度よく学生さんをみてフォローしていきたい。

やらなければならないことが本年度も盛りだくさんだが、自分も潰れないように乗り切りたい。

(明日はオープンキャンパス、そして今は実習期間中ではあるので気持ちを切らせないようにしましょう....)

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2017年2月17日 (金)

2016年度卒論発表会終了

 先週の金曜日から続いていた2016年度の卒論発表会も昨日で終了。バイオサイエンス学科の約90人の学生のうち、会議で聴けなかった数人を除いては全部聴くことができた。1期生から全員の発表を聴いていただけに、連続記録は途絶えてしまったのは残念である。
 我が分子生物学研究室は、13日に19名がとても良い発表をしてくれた。特にこちらが指導した13名の発表はかなり質の高いものであった。例年に比べて今年は2回生、3回生の聴衆も多く、彼らにこれらの発表について聞いたところ分かりやすく先輩の凄さを感じたと言っていた。また研究内容も良く、分子生物学研究室に分属を希望したいとお世辞でも言ってくれたのは有難い。学生さんの中には5研究室の発表を聴いた者もいたが、やはりうちの研究室が一番だと言ってくれた。こちらとしてはこの1年間、しっかりと指導してきた成果だと言える。
在学生にとっては先輩の輝いている発表を見ることによって、あのようになりたいという目標もできるし、頑張れば自分もレベル高い研究がここでできるという自信にもつながる。この大学に来て良かったという想いにもなるのは非常に重要なことである。そういうサイクルになっていくことで学部の価値も上がってくるのだと自分自身は思っている。

一方で、ある研究室の発表では、事前にリハーサルもしないでいきなり訳の分からないスライドで発表しているケースもあり非常に残念であった。やはりもう少し本人ももちろんであるが、教員がしっかりとしなければならないのであろう。大学として学生の質保証しなければ、大学としての存在する価値が無くなってしまう。卒論発表は集大成であるわけなので手を抜いてはいけないと思う。そのあたりは教員間での質保証における一定レベル以上の指導の共有化が必要であろう。

 3月11日までの卒業式まで既に1ヶ月を切ってしまったが、4回生には最後まで自分としてベストを尽くしてもらいたい。

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2016年10月11日 (火)

秋学期始まる

2か月程ご無沙汰であったが、この間夏休みが終わり、9月23日から秋学期の授業が始まった。

夏休み中は家族でどこかに行ったわけでもなく、娘のよさこい踊りのお祭りが名古屋であったり(ど真ん中祭り)したので、それを観に行ったりしたくらいである。
その他は大学の業務などで出勤もかなりあったし、夏休み中も実験していた学生の対応などもあった。また秋学期に卒業した学生さんの卒論の対応もあった。今思い出すとほんと忙しい毎日であった。

秋学期が始まってすぐに仙台で生化学会があった。仙台は12年ぶりであり、東北の震災後は初めてだったので何か感慨深かった。学会中少し時間があったので震災に関連するところを、以前職場が同じだった後輩が仙台に居たので連れて行ってもらったりした。やはりまだまだ復興には程遠いというところもありやりきれない気持であった。

秋学期が始まってからも相変わらず講義や様々な活動で忙しくしている。先週は市民の方を対象に「薬、健康食品のウソ?ホント?」という講演会なども行ったりした。
他にも文科省の方々との意見交換など、教育においての重要な部分についても考えなければならない立場でもある。
秋学期も限られた時間でしっかりとした結果を出していかなければならない。なかなか大変である。

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2016年8月 7日 (日)

春学期終了

定期試験も8月4日で終了し、ようやく春学期が終わった。教員側としてはあとは成績を入力するだけとなった。

学生は9月半ばまでの長い夏休みに入りそれぞれが自分のやりたいことをやる時期にもなる。就職が決まった4回生にとっては学生最後の夏休みということで思う存分楽しんで欲しい。一方で、社会に入る前の準備もして欲しいし、余裕があれば卒研に対しても少しは頭においてもらいたいところだ。
1回生にとっては学生最初の夏休みということで、思いきっり遊びたいところだろう。うちの娘もなんとなくそんな感じだ。一方で、本を読んだり、英語の勉強をしたり、何か継続してやって欲しいものだ。毎日の積み重ねが今後の勉学の伸びにもつながる。
夏休みに入ると大学ではオープンキャンパスも始まり、うちの大学でも今週末は2日連続で行われた。
昨日は体験ゼミナールの担当だったので、できるだけ高校生と双方向になるように工夫をして、更にいろんな実験をしてもらうことによって我々の学科の内容を体験してもらった。また、3名の4回生にも手伝ってもらって、成長した大学生の姿も見てもらうとともに、学生さんとの対話を通じて大学のことを理解してもらうようにした。おおむね来てくれた高校生には満足してもらえたと思う。実際に午後のゼミの終了後にもわざわざこちらに質問をしに来てくれた熱心な高校生2名もいた。嬉しいことである。

一方で、予想したより多くの方が来られたようで、昼食の際に高校生に提供するランチメニューが無くなったり、20分以上も待たされるということが起きたようだ。こういう事例はこれまでも経験しているわけで、しっかりとPDCAサイクルをまわして対応してもらいたいものだ。今回の件は、かなりネガティブな印象をもたれてしまったのではないかと心配である。
また、他の学部などで体験ゼミナールの内容が今一つのようであるが、何年も前から高校生に分かりやすく、できるだけ双方向で体験できる内容をやりましょうということは示されていたはずだ。こういうこともしっかりと対応できるように伝えるべきであって、今更誰かがいったからやりましょうというのではあまりにも情けない話である。
まじめにやっている教員にとっては逆に失礼な話である。
こういうことを組織的にしっかりとできる大学でないと今後やはり生き残りは難しいということを肝に銘じなければならない。
いろんなことを考えてしまうので、最近は本当にストレスがたまってしまい、ついつい感情的になってしまう。精神的にも良くない状況である。
少し休みでもとってリフレッシュしなければならないようだ....

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2016年7月17日 (日)

10周年を迎えて

昨日、学部10周年の記念イベントがあり様々な方々と懇親会などで話すことができた。こちらのパネルディスカッションの時の研究の話を聞いて興味を持っていただいた企業の方々も多く名刺交換させていただいた。これまでの学生らがお世話になった高校の先生方もお見えになっていて今後の高大連携の話などもさせていただいた。中には研究室の教え子のお父様もおられ驚いた。近くの高校で校長先生をやっているということなので今後いろいろと接点も出てくるだろう。

卒業生も来ていだが、卒業以来初めて会う者もおり感激した。社会に入っていろいろと大変な経験をした卒業生もいたけれど、こうやって学部の記念行事に来てくれるのは本当に嬉しい。ただ、もう少したくさん来てもらえると良かったかもしれない。昨年も似たような企画をやったこともあり、そこに来ていた卒業生が遠慮したこともあるようだ。もう少し学部でしっかりと企画を練る必要があったのであろう。

また、今回の行事に合わせて学部のことを理解してもらう冊子を作成したわけであるが、これもまた大変のようであった。かなりギリギリになってしまったようでいろんな不具合があったようだ。こちらの書いた文章がある教員の文章の中に入っていたのでかなり驚いている。また若い編集委員の先生にも相当な負担があったようである。

今後10年、こういったいろんな問題も解決しながら我々若い世代が頑張っていかなければならないのだろう。

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2016年7月16日 (土)

学部開設10周年記念講演会

2006年に学部が誕生して10年、その開設記念講演会が新しくできた街中キャンパスで行われた。関連官公庁や企業、卒業生や一般の方などでほぼ400人入る会場は一杯になった。

特別講演会としてニッカウヰスキーの第3代マスタ―ブレンダ―である佐藤茂生先生に「ジャパニーズ・ウィスキーを創るーニッカ竹鶴家(マッサン一族)のものづくり」という演題で話をしていただいた。ちょうどNHKの朝ドラの「マッサン」でも有名になったジャパニーズ・ウィスキーの話ということで一般の方も関心があったようだ。余市という地域でしっかりとしたものづくりをしてきたという竹鶴家の思いを感じることで、我々の大学での地域貢献のヒントにでもなるのではという側面もあった。なかなか聞くことのできないウィスキーの製造の話もあり興味深く聞かせていただいた。
その後、我々学部教員によるパネルディスカッションがあり、自分も学科代表として壇上でパネラーの一員として少し話させていただいた。本来ならもう少し議論をするはずであったが、仕切りの先生がかなり張り切ってしまったので独演会的な感じになってしまった。まあ、いつものことなので仕方がないのであるが、こちらとしてはもう少し学部の大切な部分について語りたかったので少し残念であった。まあ、全体としてはうまくいったということのようだし、こちらの話は好評であったので良しとしよう。

学部も10年がたち卒業生も1000人以上になり、いろんな分野で活躍している。実際に学部の評価というのはやはり卒業生が社会の中でどれだけしっかりと成果を出してくれるということであるし、今後もそういう学生を育てていくのが我々のミッションであろう。
大学間の競争も激しい中、教育の成果が社会に問われるわけで、それができないのであれば淘汰されてしまうのであろう。今後の10年はある意味試練の10年である。

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2016年3月12日 (土)

卒業式

卒業生の門出を祝うような良い天気の中、卒業式があった。うちの学部は今年度で7期生を送り出すことになる。
卒業式では今年も教務主事として総代学生や修了大学院生の名前の読み上げを行った。これで4年連続であるのでだいぶ慣れてきた。
今年は研究室としては昨年よりは少ない13人の卒業生であったが、難病に苦しみながらも素晴らしい成績で頑張った学生さんなど本当にそろぞれの学生さんが頑張ってくれた。
結果的には就職率も良くほぼ全員の進路が決まった。このあたりはこちらとしても力を入れているところである。
社会に出ればもっと大変なことがあるが、なんとか長く仕事を続けてもらいたいと思う。

夜の謝恩会とその後の研究室学生との最後の送別会もあり、長い一日であったがとても思い出深い日となった。

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2016年3月 5日 (土)

FDフォーラム参加

大学コンソーシアム京都が主催する第21回FDフォーラムが今日から始まった。今年で4回目の参加でありここ3年は連続で出ている。
このFDフォーラムでは大学教育に関していろんな気付きを与えてくれるので教務主事という立場からすると非常に好都合な会である。

1日目はシンポジウムがメインで、今回のシンポジウムタイトルは「大学教育を再考する~イマドキから見えるカタチ~」というものであった。
2年ぶりにシンポジストとしてNPO法人NEWVERYの山本さんが参加していた。彼の話はいつも説得力があり今回も体調が悪い中ではあったが非常に想いが詰まったものであった。
若者たちが大学などを中退しないで、未来に希望を持てる社会を創り上げようという想いはいつもながらブレていない。そして大学教育においても、偏差値ではなく良い教育をしている大学が評価されるという社会を創るというビジョンも明確である。
現在では偏差値の高いマス教育をしているところが多いわけであるが、我々のような小規模でなんとか特徴を出して学生をしっかりと教育させようとする学部にとって、こういう流れになるの歓迎すべきことである。

大学の学生募集のあり方にも非常に良い意見を出してくれている。定員充足して自校の教育にマッチした学生を集める成功事例として10項目ぐらいあげていると同時に、失敗事例についても対比させて項目をあげていた。
例えば、成功事例として「ネット広告を強化する」に対し、失敗事例は「紙・マス広告を強化する」であったわけであるが、うちの大学では残念ながら後者ばかりやっている。
また「教育成果を伝える」に対し「教育内容を伝える」では、多くの場合成果を伝えることは少ない。この点も反省することは多い。
「教育方法を体験してもらう」に対して「教育方法をテキストと写真で伝える」については、多くの大学で後者のように入試用のパンフレットを作っており、これについては全国の大学が同じことをしているので受験生にとってはどれも同じに見えてしまうとのことである。
いずれにしても失敗事例を成功事例にすることで、ある大学ではかなり学生募集に効果を及ぼしたとのことであるので、是非うちの大学でも試みたいと思う。

他にも自分たちの大学にマッチする学生というのはどんな学生なのかをしっかりと分析することも大切であり、その情報を教職員全員が把握し、この情報を学生の出身高校にもfフィードバックするのも大切である。最近ではこういうのをIRというが、そのあたりも強くして戦略的にやらなければならないのであろう。本当に課題が多い。

山本さんの講演以外は期待外れの感があったが、それぞれで訴えたいことは理解できたので全体的には参加して良かったと思う。明日は朝から丸一日あるのでしっかりと勉強したい。

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2016年3月 3日 (木)

研究交流会

例年この時期に行っている京都府農林水産技術センターとの研究交流会が午後からあった。

招待講演では島津製作所の技術推進部の方が島津製作所における研究開発と産学官連携についてお話し頂いた。島津製作所の歴史から現在のグローバル市場における先端技術の開発について事細かに説明していただいた。大学との共同研究についてもポイントとなることを語っていただいた。
その後、うちの学部の新しい学科の先生2名と京都府農林水産技術センターの方2名にお話ししてもらった。いずれの話も日頃聞かない内容だけに非常に勉強になった。

懇親会では特に島津製作所の方とかなりお話しすることができた。年代的にも同じくらいであるし、自分自身も企業経験者なのでいろいろと考え方を共有することができた。また、島津製作所といえば2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんがあまりにも有名であるが、その時に少しこちらが関わった話についても盛り上がることができた。

昨年はこちらもこの会で演者になったのであるが、今後もこの研究会を通して京都府農林水産技術センターの方々との連携を強くしていくことができればと思う。

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